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今回は珍しく新譜を紹介してみようと思います。 以前ここで未藍千紗というミュージシャンを紹介したのを覚えてらっしゃるでしょうか?彼女が所属するBlack-listed Recordsより、6月6日にアルバムをリリースしたばかりのaxisというバンドが今回のターゲットです。 上に表示されているのが今回発表された新譜『love of life』です。axisとしては2枚目にあたるフルアルバムになります。何故「axisとしては」という書き方をしたかと言いますと、実はこのバンド、前身となる別のバンドがあったのです。その時はPrestoという名前で、音楽的にはジャズ、ロック、プログレ、ボサノバ、ポップス、フュージョンなど、なんでもありのごった煮バンドでした。様々な要素が混じり合った音楽というのは近年珍しくありませんが、それは1曲の中に複数の要素が入っているという場合がほとんどです。Prestoの場合、1曲ごとに完全なフュージョン、完全なポップス、完全なプログレという明かな差異があり、しかもそれぞれが高い完成度を持っている珍しいバンドでした。 それが2003年にaxisに改名。高音に強い優しく透き通った女性ボーカルをフューチャーし、全体的にはポップス寄りになったものの、相変わらず色々な要素の交じり合った音楽性を維持しています。YESのようなポップ感のあるプログレが好きな人などには特にオススメです。 話を新譜に戻しましょう。『love of life』と名付けられた今作は5曲のインストを含む全16曲。タイトルの通り愛をテーマにした作品です。作詞は全てボーカルのTomomiが担当。恋愛の甘い部分や楽しい部分よりも、むしろ切なさや痛々しさに焦点を当てた内容になっています。先程ポップス寄りになっていると書きましたが、axisの場合はポップスと言っても底抜けに明るかったり、ほんわかのびのびした雰囲気ではなく、高い演奏力を生かしたちょっとクールな感じの曲が多いので、詞も切な系の方がしっくり来ます。 個人的にお薦めの1曲はM9の『rose marinus』です。16分にも及ぶ大作で、これ1曲が映画のような二転三転する展開を持っています。特定の情景イメージさせるようなミステリアスなパート、ハードなプログレ的パート、じっくりと詞を聴かせるバラード的パート。それぞれが継ぎ接ぎになっておらず、違和感なく繋がっているアレンジも見事です。 とかくインディーズのバンドというのは、ライブでは盛り上がるのに、音源だとアレンジや音質にアラが見られる場合が多いのですが、axisの場合は演奏力、アレンジ、レコーディングの面で特に優れており、その点で非常に評価できます。聴いてみて気に入るかどうかはもちろん好みの別れる所でしょうが、基本的な作りがしっかりしているので嫌いになる人はまずいないのではないかと思います。 じっくり聴ける大人の音楽を探している方なら要チェックです。 オフィシャルサイト Black-listed Production 試聴(axis) 試聴(PRESTO) 海外のプログレサイトでの1stアルバムレビュー(英語) |
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