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今回は珍しくブルースのデュオを紹介してみようかと思います。 ここでは比較的プログレのミュージシャンを取り上げることが多いので、もしかしたら私のことをハートフルな音楽よりテクニカルな音楽が好きと思っている方もいるかもしれませんが、実はこう見えても昔ブルースにハマっていた時期もあるのです。リー・オスカーモデルのブルースハープを教則本と一緒に買ってきて練習したり、ブルースギターの教則ビデオを観て研究したりしてました。まぁ結局どちらも挫折したのですが・・・ それはさておき、ご紹介するのは『Blind Lemon Brothers』。千賀明三と千賀太郎による親子デュオです。多分Blind Lemon Brothersと聴いてピンと来る人は相当な音楽通だけだと思うのですが、一昔前に「超・天才たけしの元気が出るTVで紹介された天才ハーモニカ少年太郎くん」と言えば、なんとなく覚えている人もいるのではないでしょうか?私も当時テレビで観ていたクチで、まだ小学生になるかならないかくらいだった太郎くんが吹くハーモニカが、ブラックミュージックの殿堂であるアポロシアターの客を熱狂させていた様子は今でも覚えています。 あれから10年以上経って太郎くんも今では立派な青年になっていますが、もちろんあの衝撃的サウンドは健在です。父・明三の弾くいぶし銀のギターと枯れたボーカルに乗せて縦横無尽に駆け回るハーモニカは、少年時代よりも遥かにスケールアップしています。技術的なレベルで向上が見られるのはもちろんのこと、ブルースならではの枯れた味わいや感情の振幅など、すでに熟練のブルースミュージシャンに劣らない独自の音というものを持っています。 ブルースハープはもちろんのこと、クロマチックハーモニカに持ち替えた時のプレイも素晴らしいの一言です。その広い音階を駆使して繰り広げられる超絶技巧は一見の価値あり。音もブルースハープとは違ったシックな味わいがあり、ちょっと落ち着いた雰囲気の曲などにはピッタリです。 太郎のハープの紹介ばかりになってしまいましたが、ライブを観た時の存在感は父・明三も負けていないというか、むしろ明三のリードに太郎がついていくという形に見えました。これはパートの役割的な話でもあるのでしょうが、さすがにキャリアうん十年のミュージシャンだけあって、日本人でこれだけブルージィな空気を出せる人がいるのかと思うほどです。特にその枯れたボーカルはまさに円熟した黒人ブルースマンの如しで、巧拙を超越した無二の魅力を感じます。 私も彼らの音に触れたら久しぶりにブルース熱が再燃してきそうになってきました。 七面鳥レコード(音源情報など) インタビュー記事 動画 |
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