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<<   作成日時 : 2008/05/25 02:07   >>

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ここ最近『ジギタリス』というバンドにハマっています。友人に教えられて(しかもその友人の評価は「微妙」でした)聴き始めたのですが、気づけばヘビィローテーションで聴きまくる日々を送っています。

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ジギタリスは2003年に結成された4人組のバンドで、活発にライブをこなしながら現在までに2枚のアルバムをリリースしています。
ボーカル&ギターの山本美禰子のクラシカルな歌声と疾走感のある楽曲の組み合わせがとても心地いいのですが、実は聴き込むほどに深みのある世界観がだんだんと見えてきて、こうやって記事を書いている最中もまだ彼らの魅力を十分理解し切れていないような気がしています。それでもとりあえず紹介してみます。

ジギタリスの作詞作曲は基本的に全て山本美禰子が担当。そこかしこで量産されている「誰もが共感できる」といった謳い文句のついた歌詞とは違い、山本美禰子の書く歌詞は神話、詩、哲学、文学などといったモチーフを料理して作られており、そういう意味ではちょっと難解かもしれません。ですが彼女のブログを読むと、単なるカッコつけでそういう歌詞を書いているわけではなく、本当にそういうテーマに深く親しんでいることが窺えるので、なんだかこちらも一生懸命に理解したくなる・・・というのは私だけなのでしょうか?
ジギタリスのもう1つの特徴として、 クラシックを土台にした山本美禰子のボーカルが挙げられます。声は千差万別の楽器なので言葉で表現するのは難しいですが、例えて言うなら矢野顕子倉橋ヨエコの声を合わせたような印象です。高らかで清楚な雰囲気を持ちながらも毒を孕んでいる風で、正直彼女の年齢からするとかなり成熟したボーカルに感じられます。ファーストアルバム『奇妙な肖像』を聴く限りではまだ未完成だったのか、あるいはレコーディング技術が未熟だったのか、それほど特徴的な歌声とは思えなかったのですが、セカンドアルバムの『SYZYGIA』では前作を大きく上回るボーカルを聴くことが出来ます。深遠な世界観を持つ歌詞がクラシカルなボーカルと科学融合することで、ロックスタイルの音楽でありながらとても神秘的な響きを帯びて感じられます。
たった今、神秘的という言葉を使いましたが、歌詞だけでなくサウンド面においてもジギタリスを表現する上でも、神秘的という言葉がピタリとはまる気がします。

実際問題、歌詞がどういう世界観を持っているかという先入観なしに聴いた時、ジギタリスの音楽から流れ込んでいるイメージというものは、どこか現実感を欠いた神話的な世界なのです(もちろん私の個人的な解釈ですが)。特に『SYZYGIA』に収録されている曲ではより神秘的な雰囲気を感じられます。それはやはり山本美禰子のボーカルに負う部分が大きいと思うのですが、それ以外にもトーンは美しいのにどこか暗さを湛えたギターの存在も無視できません。ジギタリスはツインギターのバンドなので、ライブではどのように演奏しているのかも気になるところですが、生憎と私はまだジギタリスのライブは観たことがないのでわからないのが残念です。

ロックバンドとして出している音は正統派の趣きもありつつ、神秘性を融合させた独自の音楽を展開するジギタリス。今、私の個人的イチオシバンドです。ネットラジオでも視聴可能です。お試しあれ。


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