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「上質な音楽とは?」と問われたら、皆さんはどんな音楽を、あるいはどんなミュージシャンを思い浮かべるでしょうか?言葉の捉え方や音楽の好みによって色々な答えが出そうですが、私の場合はまず「巧い」ということが挙げられると思います。それはテクニックよりもセンス的な面であって、言い換えれば「ツボをついた」演奏やアレンジがなされた音楽を巧い=上質だと思うのです。 今回紹介する『FROG & TRIPPERS』(以下フロトリ)はまさしく私が思う「上質」の条件にピッタリ当てはまるバンドです。 フロトリはリーダーのホリオタダシ(Vo,G)を中心に東京で活動している4人組バンドです。今年で結成18年目を迎えるベテランです。と言ってもベテランらしく枯れたブルースをやっているわけではなく、ビートルズとそのフォロワーたちに影響を受けたポップ路線を、当初から変わらずに追求し続けているようです。 彼らの音楽は一言で言えば「ひねくれポップ」。変拍子やリズムチェンジを好んで用いながらも、音から受ける印象はあくまでポップ。特定のパートが目立ちすぎることなく、アンサンブルの中でこそ生きる絶妙のフレーズをそれぞれのパートが奏で、決して超絶ではないながらも、聴いていて思わず唸る巧さを感じます。 ポップと言うと、とても大衆的で、こだわり派の音楽ファンにはちょっと物足りない音楽のように思いがちですが、 少なくともフロトリの提唱するポップにはそれ以上のものを感じます。 彼らが2005年から定期的に行っているイベント『ひねくれPOPひねPOP』で提唱しているひねくれポップの定義とは 『ジャンルに関わらず、素敵な『ひとひねり』(あるいは2ひねりでも10ひねりでも)のある音楽こそ真のポップなり!エレポップもプログレもバカラックも!そんな素敵音楽の総称 =『ひねくれPOP』なり』 というものでした。実験音楽的にでなく、あくまでも曲を活かすための素敵なひとひねりを持つポップミュージック。それがフロトリが常に追求し続けている音楽の形なのでしょう。 ちなみにライブでは結構ロックしているバンドなのですが、音源の方ではどんよりとサイケな雰囲気を持つ曲やエレポップっぽいアプローチの曲も入っており、家でじっくり聴くのにもお薦めです。 フリッパーズギターやコーネリアスあたりのオシャレでオタッキー(笑)なポップスが好きな人には特にオススメ!(多分) 最後にフロトリの記事を書く上で真っ先に頭によぎったビュークのコメントを引用させていただきます。(このコメントはビュークの1stアルバム『デビュー』の日本盤のライナーに収められています) 音楽はもっと、映画に近い何物かなのよ。(中略)そう、音楽はもっと予想できない何か―なんだわ。なのに、最近のポップ・ミュージックというのはとても臨床的で無菌的で貧弱。あまりにも粗悪なポップスが幅をきかせているから、人々は音楽の持つマジックを信じられないでいるのよね 私たちが日頃親しんでいるポップ・ミュージックの多くが粗悪品であるという辛口なコメントですが、ポップスがつまらないと感じている人こそ、実は本当に優れたポップ・ミュージックを聴いていないのだという意見にも聞こえます。 とりあえず最近のJ-ポップに着いていけないアナタ。フロトリ聴いてみてください。 オフィシャルサイト 日本ひねPOP協会 mixiコミュニティ myspace |
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