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FROG & TRIPPERS

2008/06/18 21:53
「上質な音楽とは?」と問われたら、皆さんはどんな音楽を、あるいはどんなミュージシャンを思い浮かべるでしょうか?言葉の捉え方や音楽の好みによって色々な答えが出そうですが、私の場合はまず「巧い」ということが挙げられると思います。それはテクニックよりもセンス的な面であって、言い換えれば「ツボをついた」演奏やアレンジがなされた音楽を巧い=上質だと思うのです。
今回紹介する『FROG & TRIPPERS』(以下フロトリ)はまさしく私が思う「上質」の条件にピッタリ当てはまるバンドです。

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フロトリはリーダーのホリオタダシ(Vo,G)を中心に東京で活動している4人組バンドです。今年で結成18年目を迎えるベテランです。と言ってもベテランらしく枯れたブルースをやっているわけではなく、ビートルズとそのフォロワーたちに影響を受けたポップ路線を、当初から変わらずに追求し続けているようです。
彼らの音楽は一言で言えば「ひねくれポップ」。変拍子やリズムチェンジを好んで用いながらも、音から受ける印象はあくまでポップ。特定のパートが目立ちすぎることなく、アンサンブルの中でこそ生きる絶妙のフレーズをそれぞれのパートが奏で、決して超絶ではないながらも、聴いていて思わず唸る巧さを感じます。

ポップと言うと、とても大衆的で、こだわり派の音楽ファンにはちょっと物足りない音楽のように思いがちですが、
少なくともフロトリの提唱するポップにはそれ以上のものを感じます。
彼らが2005年から定期的に行っているイベント『ひねくれPOPひねPOP』で提唱しているひねくれポップの定義とは
『ジャンルに関わらず、素敵な『ひとひねり』(あるいは2ひねりでも10ひねりでも)のある音楽こそ真のポップなり!エレポップもプログレもバカラックも!そんな素敵音楽の総称 =『ひねくれPOP』なり』
というものでした。実験音楽的にでなく、あくまでも曲を活かすための素敵なひとひねりを持つポップミュージック。それがフロトリが常に追求し続けている音楽の形なのでしょう。
ちなみにライブでは結構ロックしているバンドなのですが、音源の方ではどんよりとサイケな雰囲気を持つ曲やエレポップっぽいアプローチの曲も入っており、家でじっくり聴くのにもお薦めです。
フリッパーズギターコーネリアスあたりのオシャレでオタッキー(笑)なポップスが好きな人には特にオススメ!(多分)

最後にフロトリの記事を書く上で真っ先に頭によぎったビュークのコメントを引用させていただきます。(このコメントはビュークの1stアルバム『デビュー』の日本盤のライナーに収められています)
音楽はもっと、映画に近い何物かなのよ。(中略)そう、音楽はもっと予想できない何か―なんだわ。なのに、最近のポップ・ミュージックというのはとても臨床的で無菌的で貧弱。あまりにも粗悪なポップスが幅をきかせているから、人々は音楽の持つマジックを信じられないでいるのよね

私たちが日頃親しんでいるポップ・ミュージックの多くが粗悪品であるという辛口なコメントですが、ポップスがつまらないと感じている人こそ、実は本当に優れたポップ・ミュージックを聴いていないのだという意見にも聞こえます。
とりあえず最近のJ-ポップに着いていけないアナタ。フロトリ聴いてみてください。


オフィシャルサイト
日本ひねPOP協会
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ジギタリス

2008/05/25 02:07
ここ最近『ジギタリス』というバンドにハマっています。友人に教えられて(しかもその友人の評価は「微妙」でした)聴き始めたのですが、気づけばヘビィローテーションで聴きまくる日々を送っています。

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ジギタリスは2003年に結成された4人組のバンドで、活発にライブをこなしながら現在までに2枚のアルバムをリリースしています。
ボーカル&ギターの山本美禰子のクラシカルな歌声と疾走感のある楽曲の組み合わせがとても心地いいのですが、実は聴き込むほどに深みのある世界観がだんだんと見えてきて、こうやって記事を書いている最中もまだ彼らの魅力を十分理解し切れていないような気がしています。それでもとりあえず紹介してみます。

ジギタリスの作詞作曲は基本的に全て山本美禰子が担当。そこかしこで量産されている「誰もが共感できる」といった謳い文句のついた歌詞とは違い、山本美禰子の書く歌詞は神話、詩、哲学、文学などといったモチーフを料理して作られており、そういう意味ではちょっと難解かもしれません。ですが彼女のブログを読むと、単なるカッコつけでそういう歌詞を書いているわけではなく、本当にそういうテーマに深く親しんでいることが窺えるので、なんだかこちらも一生懸命に理解したくなる・・・というのは私だけなのでしょうか?
ジギタリスのもう1つの特徴として、 クラシックを土台にした山本美禰子のボーカルが挙げられます。声は千差万別の楽器なので言葉で表現するのは難しいですが、例えて言うなら矢野顕子倉橋ヨエコの声を合わせたような印象です。高らかで清楚な雰囲気を持ちながらも毒を孕んでいる風で、正直彼女の年齢からするとかなり成熟したボーカルに感じられます。ファーストアルバム『奇妙な肖像』を聴く限りではまだ未完成だったのか、あるいはレコーディング技術が未熟だったのか、それほど特徴的な歌声とは思えなかったのですが、セカンドアルバムの『SYZYGIA』では前作を大きく上回るボーカルを聴くことが出来ます。深遠な世界観を持つ歌詞がクラシカルなボーカルと科学融合することで、ロックスタイルの音楽でありながらとても神秘的な響きを帯びて感じられます。
たった今、神秘的という言葉を使いましたが、歌詞だけでなくサウンド面においてもジギタリスを表現する上でも、神秘的という言葉がピタリとはまる気がします。

実際問題、歌詞がどういう世界観を持っているかという先入観なしに聴いた時、ジギタリスの音楽から流れ込んでいるイメージというものは、どこか現実感を欠いた神話的な世界なのです(もちろん私の個人的な解釈ですが)。特に『SYZYGIA』に収録されている曲ではより神秘的な雰囲気を感じられます。それはやはり山本美禰子のボーカルに負う部分が大きいと思うのですが、それ以外にもトーンは美しいのにどこか暗さを湛えたギターの存在も無視できません。ジギタリスはツインギターのバンドなので、ライブではどのように演奏しているのかも気になるところですが、生憎と私はまだジギタリスのライブは観たことがないのでわからないのが残念です。

ロックバンドとして出している音は正統派の趣きもありつつ、神秘性を融合させた独自の音楽を展開するジギタリス。今、私の個人的イチオシバンドです。ネットラジオでも視聴可能です。お試しあれ。


オフィシャルサイト
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mixiコミュニティ
monstar.fm(ネットラジオ)
動画


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Blind Lemon Brothers

2008/05/16 16:57
今回は珍しくブルースのデュオを紹介してみようかと思います。
ここでは比較的プログレのミュージシャンを取り上げることが多いので、もしかしたら私のことをハートフルな音楽よりテクニカルな音楽が好きと思っている方もいるかもしれませんが、実はこう見えても昔ブルースにハマっていた時期もあるのです。リー・オスカーモデルのブルースハープを教則本と一緒に買ってきて練習したり、ブルースギターの教則ビデオを観て研究したりしてました。まぁ結局どちらも挫折したのですが・・・

それはさておき、ご紹介するのは『Blind Lemon Brothers』千賀明三千賀太郎による親子デュオです。多分Blind Lemon Brothersと聴いてピンと来る人は相当な音楽通だけだと思うのですが、一昔前に「超・天才たけしの元気が出るTVで紹介された天才ハーモニカ少年太郎くん」と言えば、なんとなく覚えている人もいるのではないでしょうか?私も当時テレビで観ていたクチで、まだ小学生になるかならないかくらいだった太郎くんが吹くハーモニカが、ブラックミュージックの殿堂であるアポロシアターの客を熱狂させていた様子は今でも覚えています。

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あれから10年以上経って太郎くんも今では立派な青年になっていますが、もちろんあの衝撃的サウンドは健在です。父・明三の弾くいぶし銀のギターと枯れたボーカルに乗せて縦横無尽に駆け回るハーモニカは、少年時代よりも遥かにスケールアップしています。技術的なレベルで向上が見られるのはもちろんのこと、ブルースならではの枯れた味わいや感情の振幅など、すでに熟練のブルースミュージシャンに劣らない独自の音というものを持っています。
ブルースハープはもちろんのこと、クロマチックハーモニカに持ち替えた時のプレイも素晴らしいの一言です。その広い音階を駆使して繰り広げられる超絶技巧は一見の価値あり。音もブルースハープとは違ったシックな味わいがあり、ちょっと落ち着いた雰囲気の曲などにはピッタリです。

太郎のハープの紹介ばかりになってしまいましたが、ライブを観た時の存在感は父・明三も負けていないというか、むしろ明三のリードに太郎がついていくという形に見えました。これはパートの役割的な話でもあるのでしょうが、さすがにキャリアうん十年のミュージシャンだけあって、日本人でこれだけブルージィな空気を出せる人がいるのかと思うほどです。特にその枯れたボーカルはまさに円熟した黒人ブルースマンの如しで、巧拙を超越した無二の魅力を感じます。

私も彼らの音に触れたら久しぶりにブルース熱が再燃してきそうになってきました。


七面鳥レコード(音源情報など)
インタビュー記事
動画
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<ライブ> Gem High Quality

2008/05/13 00:18
更新するすると言っておきながら見事に間隔が空いてしまいました。情けないまでの有限不実行ぶりでお恥ずかしいです。
そんなわけで久しぶりの更新ですが、これまた久々にライブから1本記事を書いてみようと思います。

11日の日曜日、渋谷のLUSHというライブハウスに行ってきました。当初の目当ては少し前にここで紹介した内核の波だったのですが、最初に登場した『Gem High Quality』(以下GHQ)というバンドが非常にカッコよかったので、そちらを紹介してみようと思います。

公式プロフィールによるとGHQ
「10年来、活動を共にして来たセッションミュージシャン、A/Vo、 ZETA(セタ)/G、ARIYAN/Bを中心に、SYNJI/Ds、YUTAKA/Per, Mixを加えた5人によって 2005年、横浜で結成されたロックバンド。」
とのことです。
11日に観たライブではボーカル&パーカッション、ギター、ベース、ドラム、キーボード&マニュピレーターの5人編成でのライブでした。メンバー紹介の時に「今日のキーボード」という言い方をしていたので、どうやらキーボードのメンバーは固定ではなく、その時その時で人を呼んでいるようです。

肝心の音楽性ですが、重厚なヘヴィネスサウンドに力強い女性ボーカルが絡み、かなりラウド系の印象を受けます。ヘヴィメタルかというとそうでもなく、むしろグランジに近い感じで、そこにゴシック、サイケデリック色をつけ加えた感じです。
特にバンドの特徴を語る上で外せないのがAのボーカル。同じ女性ボーカルのヘヴィネス系バンド(EVANESCENCE、Nihgtwish、ARK ENEMY、五人一首など)と比べてみてもそのボーカルは明確な個性を見せています。デス声を使ったり逆にクラシカルな発声を用いるわけではなく、そのままでとても骨太な中低音を響かせることができ、それがバンドのヘヴィなサウンドと完璧にマッチしています。今ではメタル系のバンドに女性ボーカルが入ることは以前ほど珍しいことではなくなりましたが、Aのようなある意味正統派とも言えるボーカルを聴かせるタイプは案外お目にかからないものです。

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またライブで大きな役割を果たしていたのがキーボード兼マニュピレーターの存在です。この日のキーボードは派手なプレイは決して見せないながらも、Aのパーカッションと共にエスニック感を出したり、アンビエントっぽい硬質さを出したりと、サウンドを広げる縁の下の力持ち的なポジションとして活躍していました。
また曲によって自在にボーカルにエフェクトをかけ、脳をかき回すようなトリッピンな空間を演出したりと、演奏以外でも活躍していました。このボーカルエフェクトは恐らくGHQのライブにおいては欠かせない要素の1つと思われます。どっしりしたヘヴィなサウンドの中でボーカルに浮遊感が加えられることで、なんとも言えない恍惚感が生まれ、まるで酔っ払ってしまったかのように感じるライブでした。

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がっつい食いでのある音楽に飢えている方。是非ともGHQをチェックしてみてください。
次回ライブは14日、四谷のOUTBRAKEですよ。


オフィシャルサイト
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<ライブ> MUDDY WORLD

2008/03/03 23:33
久しぶりにライブからの記事を書こうと思います。
2月26日に吉祥寺Planet Kで行われたイベント『吉祥寺オルタナティブ』を観てきました。
私の目当ては『MUDDY WORLD』というバンド。針で急所を突くような切れ味鋭い演奏を見せてくれると同時に、90年代のオルタナティブロックファンにも好まれそうなパワフルな面も持ち合わせています。
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MUDDY WORLDはギター&ボーカルの添田雄介、ベースの村上啓太、ドラムの杉田宏平からなるスリーピースバンド。アメリカでの演奏経験も持つなど、若手ながらワールドワイドに活動するバンドです。
彼らの音楽はインストゥルメンタルがメインで、この日のライブも歌が入ったのは1曲のみ。音源の方も8:2くらいでインストが主体です。さわりだけ聴くとジャズロック的に感じたり、変拍子の多用やテクニカルな演奏からプログレっぽく感じたりもしますが、よくよく聴いてみるとそのサウンドはジャズでもフュージョンでもプログレでもなく、やはりロックだと思わされます(プログレもロックの1分野ですが)。
シャープで音の粒がはっきりしたギター、単調にならず主張しすぎず底辺を支えるベース、手数プレイに走らず巧みに緩急をつけて全体をカバーするドラム。三者がそれぞれに魅せるプレイをしつつ、盛り上げるところでは一体になってガツンと迫ってくる緩急のつけ方が実に上手く、歌なしでもライブは非常に盛り上がっており、中にはジャンプしながらノっている人もいました。
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最初に90年代オルタナファンにも好まれそうだと書きましたが、特に初期のRadioheadなどのギターサウンドが好きな人にはたまらない感じだと思います。ちょっとジャズロック風なアプローチで静かめに始まったかと思うと、中盤から一気にヒートアップしてヘヴィなサウンドを叩きつけてくるところが私自身大好きです。
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彼らは東京のバンドですが、関西方面でライブをすることもあったりと広い範囲で活動していますので、名前を覚えていたら是非1度ライブをご覧になってみてはと思います。
それと余談ですが、彼らのアルバムジャケットやフライヤーやウェブサイトなどで使われているトレードマーク的に使われている馬のアートワークですが、こちらはギターの添田雄介によるもののようです。これがなかなかにスタイリッシュで素敵な感じなのですが、オフィシャルサイトの「WORKS」のコンテンツで閲覧できますので、興味のある方はどうぞ。


オフィシャルサイト
らっこフォト(ライブ写真を多数掲載しています)
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Back Quarter(四分衛)

2007/12/08 16:02
このところ中国、インドネシアと、続けてアジアのバンドを紹介してきましたが、今日はその流れに乗って台湾のバンドを紹介してみようと思います。
先月22日、高円寺のMISSION'Sというライブバーに行きまして、そこで出会ったのが、ちょうど日本ツアー中という台湾発のロックバンド『Back Quarter』でした。
ちなみにこのBack Quarterという名前はどうも海外向けのようで、普段使っているのはもっぱら四分衛という漢名のようです。ですが、ちょっと四分衛の読み方がわからないので、ここではBack Quarterで統一して紹介していこうと思います。

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公式サイトによると、Back quarter陳如山(Vo)、ケ峰昇(Gt)、林泓毅(B)、王誌緯(Dr)の4名によるロックバンドです。ステージで見たところ、平均年齢はなかなか若そうな印象を受けたのですが、よくよく調べてみると、実はメンバーを替えながら10年以上に渡って活動しているバンドでした。その歴史の中で、メンバーチェンジも幾度かあったようで、ボーカルなどはサイトの情報と実際のメンバーで食い違う部分があります。
ちなみに先日、たまたま台湾の方と知り合うきっかけがありまして、その方にBack Quarterについて訊いてみましたところ、台湾では非常に有名なバンドであるとのことでした。
また彼らは日本にとって全く馴染みのない存在ではなく、So-netで放送している『アジア・イケテルバンド天国』という番組で紹介されたことがあるようです。これは元々は台湾で製作された番組らしいのですが、日本でもスカパー、CATV、ブロードバンドTVなどで視聴が可能になっています。

音楽性はパワフルな直球型ロックというところでしょうか。若手で、しかも海外でのステージながら、非常に堂々とした演奏ぶりで、観ていて気持ちのいいライブでした。荒々しく轟音を響かせながらも、技術的にもなかなかしっかりしており、特に私個人としては、折々でテクニカルなプレイで存在感をアピールするベースが気に入りました。
歌詞は基本的に中国語なので、当然私にはチンプンカンプンだったのですが、MCの時に英語で簡単に曲の解説などもしてくれました。面白かったのは往年の大女優、オードリー・ヘップバーンのことを歌った曲があったことでしょうか。若手のロックバンドというと、やれ恋愛だったり、ポジティブなメッセージを投げかける曲ばかりと思い込んでしまいますが、Back Quarterの音楽には映画やスポーツなど、様々なモチーフが用いられているのが面白いです。

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台湾は日本とは非常に近い位置にあり、下手な国内旅行よりも安く行き来できます。Back Quarterのように国内で十分な知名度を持ったバンドでなくとも、やろうと思えば海外遠征が簡単にできる距離です。同じアジアの国の中でも、中国や朝鮮・韓国などに比べ、台湾の門戸はかなり広く開かれています。まずはこのご近所とも言える場所を手始めに、音楽の世界でも国際交流が広まっていくといいですね。

ちなみに私の予想としては今後、音楽市場はもっと国際化が進んでいくことでしょう。これまでのような邦楽ファン:洋楽ファンという棲み分けではなく、インディーズも含めてもっと混沌とした市場になっていくと思われます。1つはリスナーの好みが年々多様化していること、もう1つは海外に市場を拡げないと今の音楽業界の在り方では収益が落ちる(主にCDなどのソフト面で)一方だからです。音楽産業に携わっている人たちにとっては、これまでのやり方が通用しなくなってくる厳しい時代でもありますが、リスナー側にとっては楽しみが膨らんでくる時代でもあります。来るべき時代を、いい形で迎えられたらいいですね。


オフィシャルサイト(中国語)
日本語情報サイト
アジア・イケテルバンド天国サイト
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カオマイルド

2007/10/08 22:17
すっかり日も短くなり、肌寒い日が続いていますね。もう暦的には晩秋なのかもしれません。人一倍寒さに敏感な私は、すでに冬のような服装で日々過ごしておりますが、今日は少しばかり季節を遡って夏に聴きたいハイなバンドを紹介します。

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『カオマイルド』内田太郎三井学原田征知の3人からなるスリーピースバンドで、8月にUNDER FLOWER RECORDSよりデビューシングル『九十九里浜』をリリースしました。夏全開のハイでエモでポップな(自分で言っててよくわかりませんが)内容になっており、テンションを上げたい時や車に乗っている時のBGMなどには持ってこいです。歯切れのよいギターの音が実に気持ちよく、とにかく縦ノリで楽しめるホットな曲揃いですが、4曲目の『サマーイズフリーダム』は同じ夏系でも、爽やかさと同時にしっとりした雰囲気を持った曲で、こちらは夜に聴くのにピッタリかもしれません。

ちなみに九十九里浜のタイトルが示す通り、カオマイルドは千葉県出身のバンドです。ひとつひとつの曲の詞を読んでいっても、なにかしらローカルな単語が盛り込まれており、地元への深い愛着が覗えます。
こういったライブハウスから叩き上げて地道にのし上がってきたタイプのバンドには、個人的には熱烈にエールを送りたいところです。隠れた才能の持ち主が彗星の如くシーンに登場するのも悪くないですが、やはりゼロからスタートして堅実にファン層を築き上げていったバンドの方には、長く頑張っていって欲しいと思います。

なにぶんシングル1枚しか音源がないため(過去に自主制作音源を発表していますが)、全てを語ることはできないのですが、やはりこういうバンドはライブでこそ真骨頂を発揮するもの。エモ系が好きな人、地元に誇りを持っている千葉人ならカオマイルドのライブに行ってみましょう。


オフィシャルサイト
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T-cophony

2007/09/01 13:50
とうとう8月も終り9月になりましたね。雨続きで気温も低く、名実ともに秋到来という雰囲気の日々が続いていますが、また晴れたら暑くなりそうな気がします。
さて、今日は私の最近のお気に入りを紹介したいと思います。
新進気鋭のギタリスト『T-cophony』です。
私はまだ知ってから日が浅いのですが、試しに聴いてみてすぐに気に入ってしまい、すぐにアルバムを2枚購入してしまいました。

T-cophonyって誰?バンド?という方も多いと思いますので、まずは論より証拠、こちらの動画を観ていただきたいと思います。


ダブルネックギターで同時に2つのラインを演奏する『Sleepwalker』などはかなり面白いと思いますがいかがでしょうか?
最近は彼のように、自由なスタイルでアコースティックギターを弾くギタリストが増えてきました。以前紹介した城直樹も類型のギタリストと言えるでしょう。
とは言え、ただの類型であれば私もそれほどのインパクトは受けなかったと思います。やはりT-cophonyの音楽に強く惹かれた理由は、プレイスタイルやテクニックよりも、やはり曲の良さが際立っていた事にあると思います。
アコースティックギターの音色を活かした爽やかな曲調のものから、重厚な雰囲気を持つサントラ風のもの、勢いのあるロック調のものなど、T-cophonyの音楽はギターインストだけで実に様々な情景を呼び起こしてくれます。それはギタリストとして以上に作曲家としての手腕の確かさの証明でもあるでしょう。アルバムを通して聴いていると、必ずしもギターが中心になっている曲ばかりではなく、キーボードがメインパートを弾いてギターはサイドを上手に盛り上げているという曲も出てきます。
また彼はアコースティックギターメインのギタリストには珍しく、エレキギターでも非常に優れた演奏を聴かせてくれます。押尾コータロー城直樹中川イサトゴンチチDEPAPEPEなどなど、アコースティックギターインストで知られるミュージシャンの多くは相当なこだわりがあるのか、エレキギターでの作品をほとんど発表していない人が大半です。逆にエレキギターで活躍しているミュージシャンも、やはりアコースティックギターは一部のバラード曲などで使用する程度で、あまり活用していないように思います。私が知る限りだと、その両方で積極的に作品を作っているのはポール・ギルバートくらいでしょうか。
T-cophonyはその点とても柔軟で、エレキ、アコースティックそれぞれでクオリティの高い作品を同じアルバムの中に散りばめており、純粋にギターものが好きなファンにはありがたいですし、普段あまりギターインストなど聴かないリスナーにも飽きが来にくい内容になっていると言えるでしょう。特にエレキギターの曲になるとかなりロックな感じになり、アコースティックとは全く違う雰囲気が楽しめて面白いです。

ギターものと言うよりは純粋に音楽作品として楽しめる作風、同時に卓越したギタリストとしての技量を持ち、しかもまだ22〜3歳の若さ。これからが非常に楽しみなミュージシャンです。
良かったら皆さんも応援してあげてください。


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Cocco

2007/08/05 03:17
全体的にマイナー志向の強い音海ダイバーですが、たまにはメジャーどころも記事にします。
今日は7月25日に新譜を発売したばかりの『Cocco』をクローズアップしてみます。

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Coccoは1997年にデビューしたソロシンガーで、情念を炸裂させたショッキングな詞の世界とヘヴィなサウンドの曲で注目を集めました。
90年代にシーンに登場して活躍した女性シンガーと言うと、大きく分けてカヒミ・カリィなどの渋谷系、安室奈美恵など小室ファミリーを中心としたダンスポップ系、MISIAなどのR&B系、あたりが挙げられると思います。その中にあってCoccoのようにヘヴィロック調の曲を多用したタイプは稀で、それだけに彼女の存在感は際立っていたのではないでしょうか?

当たり前のようにミリオンヒットが世に放たれていた当時からすると、世間のCoccoへの注目度は「中堅クラス」くらいだったのかもしれません。しかしながら、魂を振り絞るような歌唱と、詞の世界観は多くの熱烈なファンを生み出しました。私もCoccoは日本のシンガーの中で最も好きな内の1人に数えています。
やがて彼女は4thアルバム『サングローズ』を発表すると音楽活動を休止してしまいますが、2006年に活動再開。今年7月には世界規模のライブイベント『LIVE EARTH』にも出演しました。

Coccoの音楽性について言及しますと、前述したようにショッキングな歌詞、ヘヴィなサウンド、泣き叫ぶような歌唱がよく挙げられます。(正反対に子供に子守り唄を歌うような優しさに満ちた曲もありますが)これは特にデビュー当時から2ndアルバム『クムイウタ』あたりまでに強く感じられる傾向で、ファンもこの時期を特に支持する層が多数派です。そのためか、活動再開後のCoccoに対してはファンの間では評価が分かれているようです。
例えば先月発売されたばかり新譜『きらきら』は、アルバム全体が1冊の絵本であるかのような暖かみのある作品になっており、デビュー当時の曲に見られる負の感情の爆発や無垢な残虐性はほとんど見られません。サウンド面でもほぼ全編に渡ってアコースティックな楽器を中心に使用しており、ヘヴィロック的なアプローチの曲はほとんどありません。先日amazon『きらきら』のカスタマーレビューを読んでみましたが、良いという人、昔の方が良かったという人、客観的に賛否両論あるだろうと語っている人の3パターンに分かれていました。
こういった変化は実際に絵本作家として作品を発表するなど、活動休止中の経験も関係している事でしょう。ですが私個人としては、何よりも彼女の人間としての成長が見受けられ、また、以前に比べて大人の女性らしいしなやかさが加わっており、非常に好感が持てました。
完全に私的な感情なのですが、最近のCoccoは音楽以上に本人がとても好ましく感じられます。アルバムのブックレットに映る彼女の写真を見ると、本当にのびやかで楽しげな姿がそこにあり、こんなお嫁さんやお姉さんがいたら楽しそうだなと思えます(笑)
昔のCoccoからは命を削って歌っているような危うい印象を受ける事がありましたが、今の彼女からは将来素敵なお婆ちゃんになりそうな安穏とした印象を受けます。それがそのまま音楽にも反映されており、『きらきら』はその名の通り、子供が大切にしている宝物(大人から見ればガラクタに映るような)のようなきらきらした印象の作品に仕上がっていました。

ファンにとって思い入れのある曲やアルバムというのは一種の宝物であったり、その当時の自分を思い出す写真のような存在であったりします。それだけに、好きなミュージシャンにはずっとその時のままでいて欲しいと思うのはある意味必然かもしれません。ですが、ミュージシャンと言えど私たちと同じ人間であり、変化していく生き物です。私はCoccoの作風の変化からは、そんな人間として当たり前の変化の過程を感じさせられます。もちろん頑なに同じ路線を貫き通すのも1つの道ですが、変化を恐れずに自由にやって行く方が世界観が広がるのは間違いないでしょう。
同様に聴く方の立場でも、変化に対応できる対応を身に付けておいた方が得なのではないでしょうか?
もし大好きなミュージシャンの新譜を聴いてガッカリした事があるのなら、「何故こうなったのか?」という事を様々な角度から想像しながら聴き直してみたら、きっと新たな発見があるのではないでしょうか?


オフィシャルサイト
SINGER SONGERサイト(活動休止中に参加していたグループ)
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axis

2007/06/29 00:13
今回は珍しく新譜を紹介してみようと思います。
以前ここで未藍千紗というミュージシャンを紹介したのを覚えてらっしゃるでしょうか?彼女が所属するBlack-listed Recordsより、6月6日にアルバムをリリースしたばかりのaxisというバンドが今回のターゲットです。

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上に表示されているのが今回発表された新譜『love of life』です。axisとしては2枚目にあたるフルアルバムになります。何故「axisとしては」という書き方をしたかと言いますと、実はこのバンド、前身となる別のバンドがあったのです。その時はPrestoという名前で、音楽的にはジャズ、ロック、プログレ、ボサノバ、ポップス、フュージョンなど、なんでもありのごった煮バンドでした。様々な要素が混じり合った音楽というのは近年珍しくありませんが、それは1曲の中に複数の要素が入っているという場合がほとんどです。Prestoの場合、1曲ごとに完全なフュージョン、完全なポップス、完全なプログレという明かな差異があり、しかもそれぞれが高い完成度を持っている珍しいバンドでした。
それが2003年にaxisに改名。高音に強い優しく透き通った女性ボーカルをフューチャーし、全体的にはポップス寄りになったものの、相変わらず色々な要素の交じり合った音楽性を維持しています。YESのようなポップ感のあるプログレが好きな人などには特にオススメです。

話を新譜に戻しましょう。『love of life』と名付けられた今作は5曲のインストを含む全16曲。タイトルの通り愛をテーマにした作品です。作詞は全てボーカルのTomomiが担当。恋愛の甘い部分や楽しい部分よりも、むしろ切なさや痛々しさに焦点を当てた内容になっています。先程ポップス寄りになっていると書きましたが、axisの場合はポップスと言っても底抜けに明るかったり、ほんわかのびのびした雰囲気ではなく、高い演奏力を生かしたちょっとクールな感じの曲が多いので、詞も切な系の方がしっくり来ます。
個人的にお薦めの1曲はM9の『rose marinus』です。16分にも及ぶ大作で、これ1曲が映画のような二転三転する展開を持っています。特定の情景イメージさせるようなミステリアスなパート、ハードなプログレ的パート、じっくりと詞を聴かせるバラード的パート。それぞれが継ぎ接ぎになっておらず、違和感なく繋がっているアレンジも見事です。

とかくインディーズのバンドというのは、ライブでは盛り上がるのに、音源だとアレンジや音質にアラが見られる場合が多いのですが、axisの場合は演奏力、アレンジ、レコーディングの面で特に優れており、その点で非常に評価できます。聴いてみて気に入るかどうかはもちろん好みの別れる所でしょうが、基本的な作りがしっかりしているので嫌いになる人はまずいないのではないかと思います。
じっくり聴ける大人の音楽を探している方なら要チェックです。


オフィシャルサイト
Black-listed Production
試聴(axis)
試聴(PRESTO)
海外のプログレサイトでの1stアルバムレビュー(英語)
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タイトル 日 時
梶山シュウ
梶山シュウ 今日は『梶山シュウ』という一風代わったミュージシャンを紹介します。 ...続きを見る

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2007/05/19 12:20
DOGS
DOGS ここ最近、急激にネタが増えたのでガンガン紹介して行きたいと思います。 今日は第1回のNightwish以来の洋楽です。 ...続きを見る

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2006/11/27 20:17

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