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zoom RSS 『つぎねぷ』−ASA-CHANG&巡礼

<<   作成日時 : 2010/01/12 01:58   >>

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東京スカパラダイス・オーケストラASA-CHANGによるユニット、ASA-CHANG&巡礼のセカンドアルバム。今回はrei harakamiなどのゲストも参加。
前作『花』はスカパラからのファンの期待を120%裏切るような、スカパラのスの字も出てこない衝撃的な内容のアルバムだったが、今回も前作の流れをしっかり受け継いでいる。自分の居場所を見失うかのような異質な空気に満たされた全8曲。

鳥の声を皮切りに、爽やかな陽光の差し込む森に居るかのような雰囲気の「トレモロ」からアルバムは始まる。「今回は癒し系?」などと早合点するなかれ。しばらく進行していく内に「花」を彷彿とさせる、変則的なリズムで仕込まれた詞が流れ始め、さらにそこにタブラが同期してく。まさしくASA-CHANG&巡礼のサウンド。

次の「あたらしい花」は「花」をrei harakamiがリアレンジしたもの。聴いたことのある人ならばすぐにわかる、バリバリのハラカミサウンド(そんな呼び方があるのかは知らないが)だが、これだけいじり辛そうな曲を見事に自分色にしているrei harakamiはさすがだし、それだけ別の色に染められても、やっぱり花は花だと思わせてくれるこの曲の存在感もすごい。

続く「12節」はこれまた変てこな曲だ。もう現代音楽と呼ぶ以外にない。1から12までの数を繰り返し数えていく女性の声。それに続き、同じように数を数えていく男性たちの声は途中から数え方がぐちゃぐちゃになり、ポリリズムというかポリ詞ズム的な空間を構成している。酔いそう。

「海峡」は寂しげな海の音に寂しげなホーンの音が乗る。個人的にはそんなに印象の強くない曲だが、このアルバムの中では1番まともかもしれない。ちなみにホーンは出てくるが、やはりスカパラ色は皆無。その点は素直に諦めた方がいい。

そしてアルバムタイトルともいえる「つぎねぷと言ってみた」。これは「花」同様に非常にASA-CHANG&巡礼らしい1曲。『つぎねぷと言ってみた つぎねぷ ぷとつぎねぷトいってみる まくらコトばがあるト ねてみたくなる』という詞をお得意の不規則なリズムで畳み掛け、それとシンクロするU-ZHAANの超絶タブラが炸裂。ただこっちは「花」に比べるとバックの音が非常に無機質な電子音なので、「花」ほど暗くなったり、意識がどっか遠くへ行っちゃったりということはないかな。

「Jippun」は再びrei harakamiによるリアレンジ曲だが、もうこちらは完全にrei harakamiの曲という感じがして、果たしてASA-CHANGの作った原曲がいかなるものだったのかが逆に気になるところ。案外最初からrei harakamiを意識したサウンドだったのかもしれない。

近作NO.1の意外性を感じさせるのが次の「Xylophone」。なんか場末の酒場で聴くのが似合いそうな歌謡ブルースっぽい曲だ。こういう曲をASA-CHANG&巡礼でやるってのが逆に面白い。
でも電子音を入れたり、シタールを入れたりと、やはり一筋縄ではいかないアレンジになっているが、そこに無理矢理感がないのはさすがに上手いと思う。

そして締めの「KUTU#3」はイントロダクションだけ聴くと、クラフトワークと間違えそうな思いっきり電子音楽な感じだが、ホーンやアコーディオン(?)みたいな生音も入る。2分半ほどの短い曲で、寂しく始まり寂しく終わる。


調子に乗って全曲分コメントしてしまったが、このアルバムを一言で表現するなら、帯に書かれている『ポスト音楽(理解不能)』というのが最も適切かもしれない。
そうはいっても、こんなバリバリ現代音楽なユニットがフジロックの常連でもあるし、結構な支持層を持っているというのは世の中捨てたもんじゃないと思う。


つぎねぷ
ミュージックマインID
2002-09-04
ASA-CHANG&巡礼

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とても個性的です。と ...
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