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音海ダイバー

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音海ダイバー
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私が特定の音楽に注目する動機は至って単純だ。ただイイなと感じること。別に私自身が思わなくてもいい。誰かがそう思うのなら、その理由を探るために聴く。結果自分でもイイなと思えれば、儲け物ではないか。
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<ライブ(私)> 6/7

2010/06/09 05:17
さんのセカンドアルバム『Do-chu』レコ発ライブ in 吉祥寺MANDA-LA2。

辻隼人藤井郷子(FIRST MEETING)といった縁のあるミュージシャンを呼んで迎えた3マンイベント。オールピアノありだけに、逆にどういう違いが出てくるのかが楽しみだった。


1番手は辻隼人。造語による歌でのピアノ弾き語りということはかねがね聞いていたのだが、こうやって生で観るのは初めてである。
なんでも彼の造語にはちゃんと決まりがあるってなことを聞いていたが、なるほど確かに造語なりに歌詞として当て嵌めて使っているのがわかる。ただその場の感情でめちゃくちゃ歌っているのとは違うのだね。
しゃがれ声でボリュームを出す技は素直にすごいなーと思った。デス声の要領だろうか?

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ピアノと歌という形のせいか、これまで出会ってきた類型(演奏形態的に)のミュージシャンの要素をどことなく感じたのは確か。NGATARIのJessicaしかり、天国の宮国さんしかり、さんしかり。ただ残念なことに、ゾクっと鳥肌の立つ瞬間はなかった。まだ説得力がないってことなんだろうな。少なくとも好みの差ではないと思う、俺の場合。

個人的に興味を引かれたのは彼のピアノというか曲である。きちんとしたピアノの教育を受けていることを窺わせるタッチながら(違ってたら恥ずかしいが)、彼の手は右に左にと忙しく動き回ることはほとんどなく、どちらかといえばピアノミニマル的な印象を与える演奏が大半を占めていた。それだけに獣のうめき声のような彼の歌が目立った。






2番手はFIRST MEETING田村夏樹藤井郷子夫妻率いる(?)即興バンド。先日対バンしたという外人サックスプレイヤーをゲストに迎えての演奏。
ピアノ、トランペット、ギター、ドラム、サックス各々が、楽器演奏における「正しい音」からは外れた音を矢継ぎ早に鳴らしていく。その風景は音楽というよりは、無声の演劇を観ているようだ。

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ある時期においては即興オンリーの演奏を非常に興味深く見つめていたこともあるが、今ではだいぶクールな目で見ている。
そもそも即興演奏には表現者からすると2つの要素があると思う。
まず積極的な面として、その場の演奏からしか生まれない音を模索していくということ。FIRST MEETINGというバンド名からして、一期一会的な音を探求するという意図がありそうだし。
そして消極的な面としては、作為からの離脱。もっとぶっちゃければフラストレーションの消化(昇華?)だ。考えてみると、これまで出会ってきたこういうことをやってる人たちって、規模の大小の違いはあれど、みんな「仕事としての音楽」を持っているか通過してきた人たちばかりなのだ。やっぱりストレス溜まるのかね。まして夫婦でありながら、一緒に数々の仕事をしてきた仲でもある田村、藤井両氏のこと、こういうところで夫婦間のものを含めたフラストレーションを発散しているのではないかと邪推したりもした(´ー`)

そういうところを察してあげることはできても、やっぱりこれはお金を取ってやる音楽ではないなー、と思うのは狭量すぎるだろうか?
確かにそれぞれが一方通行の自己主張ばかりしているように見えて、時折肌の粟立つ瞬間てのはあるし、そういう瞬間がライブの中でしか生まれないのもわかる。今日でいえば、途中で鳴ってる音がサックスとドラムのみになった時とか、みんなが大音量で放出した後に藤井さんのピアノが静かに鳴り始めた時とか、その時、その瞬間でしか味わえないカタルシスは確かにあった。でも生産性はないな。(そもそも生産性を求めているのかどうかわからないが)
俺としては、スタジオでこういう演奏をたくさん録音して、そこから鳥肌テイクを抜粋して肉付けしていくとか、音として良いと思う部分をコラージュしていくとかの方が有益なんじゃないかなーと思うのであるが、これはも結局は良い悪いではなく好き嫌いの問題として片付けられてしまうのだろうし、実際そうなんだろう。




トリ、小窓ノ王。前に西荻窪のサンジャックで観た時は、まだこのユニットでの音を模索している段階という印象が濃かったが、今日はどうか?わくわくく。
第一印象として、音のバランスが格段に良くなっている。サンジャックの時はほぼ生音だったのに対し、今日はピアノ、ドラム共にマイクを通してるって違いもあるが、とにかくすごく良いバランス。植村さんはすっかり生ピアノに対する感覚を掴んだ・・・なんて云い方をすると仮にもプロ相手に失礼か。だがさんの音がでかくなっているのも事実だ。元々上手いのはもちろん、かなりダイナミズムも感じるピアニストだったけど、この短期間に何があったのかと思うほどに、今日のさんのピアノは凛とした力強さと、優美なしなやかさが同居していて惚れ惚れした。

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俺の1番好きな曲である「GARE」では、田村夏樹氏をゲストに迎えて、レコーディングしたものに近い形で曲を披露。

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軽やかなテンポで弾む音の上を高らかに歌い上げる声とトランペットが実に素敵。ふと、泣いてもいいかな?とか思ってしまった。
最初のうちはかなり抑え気味に叩いていた植村さんも、この時点では結構派手に叩いていたのだが、相変わらずバランスは崩れない。PAさんの腕もいいんだろうけど、さんの精進ぶりが目覚ましい。

新曲「おこじょ」はあまりの可愛さに萌え悶えた。マジで2次元の萌えキャラなんかメじゃないって。しかも後で聞いたらこの曲、なんと植村さんが仕掛けたものとのこと。つまり植村さんが書いた曲ってことか?そこは聞かず仕舞いだったんだけど、どっちにしろヤラレた感さらにアップ。おのれ植村(´ー`)

アンコールで再び田村氏を招き、3人で「月の砂漠」を演奏。航さんの月の砂漠って随分久しぶりに聴くが、相変わらずピアノが美しい。歌も美しい。そして本来の音を出さず、息の音だけを洩らすトランペットが月の荒涼さを見事に表現していてナイス!即興でこの音出している時はさほど感慨はなかったが、この状況でこられた時にゃヤラレたーって感じだわ。

嗚呼、いいライブを観た後はタメ息ばかり出る。
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サイトリニューアル及び告知

2010/06/08 02:22
こんにちは。だいぶ手間取っていたはぐレ企画のウェブサイトリニューアル作業ですが、この度ようやく一通り格好がつきまして、公開の運びとなりました。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hagurekikaku/index.htm

サイトリニューアルに伴い、"PICK UP"と"INTERVIEW"の新コンテンツを追加(まだ工事中ですが)をしました。なるべく早い段階でお披露目できるよう鋭意努力してまいります。
ちなみに7月1日をもって現在利用しているBiglobeサーバーから新ドメインの方へ引っ越しする予定となっております。引き続きご贔屓に願います。


加えてこのブログも新ドメインへの引っ越しに合わせて新しいものに移行する予定でいます。一応過去ログは消さずに残しておく予定です。




そしてそして、イベントの告知でございます。新しくなったサイトをご覧になればすぐわかると思いますが、はぐレ企画としては約9ヶ月ぶりとなるイベント、『サブカルヒステリーアワー3〜情熱と悩殺のロマンチズム〜』が、開催決定となりました(´▽`)

日は6月27日。もう今月です!休み希望出せませんよ。出せませんか?
場所は高円寺Club Mission'sです。

内容は?うーん、てっとり早く理解してもらうには言葉で云々するよりも目で見てもらった方が早いでしょ、ってなわけで、フライヤーを見ていただきましょう。

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リーングにかけろー♪・・・じゃなくて、はーるかなほしがー♪みたいな感じで出来ましたよコレ。
これを見て「うわーおもろそー」と思った人は多分間違いなく楽しめるでしょう。なので内容の説明は敢えていたしません。(他でしてるんですがね)

一応見所というか、今回のスペシャルな点をばお知らせしておきますと・・・
日比谷カタン氏、今回は司会も兼ねる!
伝承歌劇団〜エウロパの軌跡〜にさち王子こと、声優の松本さちがゲスト参加!
・・・など!!もしかしたらもう1つくらいスペシャルがあるかもしれませんが、それは当日までのお楽しみということで。ぶっちゃけあるかどうかわからないんで・・・

6月27日、高円寺でお待ちしております。
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<ライブ(私) 5/26>

2010/05/28 07:46
直前の告知を見て、行けるじゃんと思い、突発的に森川祐護氏のライブを観に吉祥寺MANDA-LA2へ。
今日はLOVE&WORKというバンドの企画だそうで。前にフロトリの企画で観たことがあるバンドだな。

今日のユーゴさんは立って弾き語る。
相変わらずギター上手い。この人のプレイを観ていると、速弾きに代表される上手いギターとはまったく別の次元で、でも間違いなくテクニカルなギターというものが存在することがわかる。
かなり古い記事だが、天国の宮国さんがユーゴさんのライブを「ハイスペックな電卓のよう」という風に評していた。最初は何かの諧謔なのかなと思ったが、今日久しぶりに彼のライブを間近に観てみて、なるほどその通りだと思った。
電卓はどんなに簡単な計算でも、どんなに難しい計算でも黙って一瞬で答えを出す。難解なリズムとフレーズが交錯するギターを奏でながらしかも歌うという、結構しんどい芸当をこなしているにもかかわらず、終始ドライなテンションを保って進む彼のライブはまさしく電卓的と云えよう。
お得意の「ザッパをオサレに着こなす」音楽性も、よくよく意識して聴いてみればまさしくその通りで、ザッパ的なフレーズがそこかしこに散りばめていながら、響きはギターポップ。ひねくれポップとはこういうことを云う。
難しいことをしている割にあんまり盛り上がらないのは、彼のテンションに観ている側も同調してしまうからか、はたまた難しいことをやっていると気づかせない技なのか。
そろそろバンドバージョンも観てみたくなってきたな。

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次が西里一茶雄という人。ピアノ、シンセ、エフェクターなどを担当するサポート(?)を従え登場。
この人の歌はとにかく詞が面白い。基本的に黒い。特に面白かったのが「トリガーミイラ」という曲。延々と「人の悪口を云う奴」の悪口を捲くし立てるという、ある意味で現在の日本を激しく風刺した内容とも取れる。
「人の悪口云う奴の掲示板を荒らすのさ」ってフレーズは思わず笑っちまった。そんなブラックな歌の割に、響き的にはボサノヴァとかのオシャレな音楽を感じさせるから余計に面白い。こういうのはパンクでやっててもぶっちゃけ面白くないんだよな。ポップスでやるからこそ、あの詞が引き立つんだ。わかってるよこの人は。
中にはシンセを使って不安感を煽るような音をバックで流して、あたかも詞の持つ風刺性を表現しているかのような曲もあったけど、やっぱ素直に音はポップ、詞はブラックっていう曲の方が好きだな。
ま、色々と大人の技ってものを感じられるようなライブだった。

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仕事により、トリのLOVE&WORKは観られず。さらば。
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<ライブ> Velvety Forest

2010/05/21 16:00
5月19日、四ッ谷アウトブレイクにてGHQ初の企画『Velvety Forest』を開催。拙者はDJとして参加。CDは十分な枚数を用意してきたのに、ヘッドホンを忘れてしまい、訊いたら四ッ谷には楽器屋さんの類がないってことで、新宿まで戻って調達とかアホなこともしてしまったが、とりあえずなんとかなった。
なにはともあれ、平日でしかも生憎の雨の中、たくさんの方にご来場いただき感謝感謝。


本日は持ち時間各50分ずつのスリーマンイベント。
1番手はMultiple Personality。ツインベース(片方はキーボード兼任)のバンドを観るのはものすごーく久しぶりな気がする。ボーカルのマーサさんは記憶の中にある誰かによく似ているのだが、それが誰なのか思い出せない(ちなみにお父上ではない)。

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彼らの音楽は、沈んだ雰囲気から急激にアッパーな空気に持っていく流れが気持ち良くて、ついついDJブースを離れて前の方でウキウキと鑑賞してしまった。マイスペで試聴した時は結構アヴァンギャルドっつーか、実験的な感じなのかと思ってたが、根っこはロックなのだな。
ただインスト隊の表情を窺っていると、ある程度流れに任せてやっているのかなと感じる部分もあり、本人たちの意識としてはジャムバンド寄りなのかなーとも思った。どっちでも問題ないんだが。
ただなぁ、カッコいいんだけど、あんま売れないであろうタイプかなー。いきなりこういう事を云ってしまうのは失礼極まりないけど、これまでカッコいいのに悲しいほど売れてないバンドをいくつも観てきただけに、そういう「匂い」が嗅ぎ分けられるようになってきたんだよね。
でもそれは勿体無い(日本人の美意識ですな)ことなので、なんとか売り出そうぜっていうんじゃないけど、こういうカッコよさも正当に評価できる文化は作って行きたい。せめて毎回ノルマは達成できる程度に認めてくれる人たちを見つけたいもんだね。




2番手のとやBANDは見るからに初期のハードロック、アートロックを継承してきたような、実際そういう趣のオトコくさいロックバンド。オトコの字は「漢」でよろしく。小細工なし、直球勝負な歌心を爆音の調べに乗せて、キモチイ〜イ。
Multiple Personalityはテンションの高低、ローとハイの対比から生まれる螺旋状のノリが楽しかったわけだが、のとやBANDの場合は最初からパーンと最高潮に持ってって、そのまま持続。オルガンみてぇだ。これで50分のステージだと本人たちは大変だろうけどな(笑)
個人的には真ん中くらいにやった、20代の頃に作ったという曲が1番好きだったかも。本当は今日までに新曲を1つ仕上げてくる予定だったらしいのだが、どうもダメだったみたいで、代わりにこの曲をやったそうである。打ち合わせとか全然なくて、本番当日のリハで音合わせみたいな感じだったらしいが、すごくいい感じだったさ。最後はずっこけたが(´ー`)




そしてGHQ。もちろん今日はアウトブレイクなのでしのやん参加。
改めて観てみて、GHQはやはり世界レベルに行ってると思う。売れてないのは平均年齢が高めとか、歌詞が英語ばっかりとか、ちゃんとした音源をリリースしてないとか(これが1番だろうな)、理由は色々あるんだろうけど、それに反してバンドのレベルは途轍もなく高い。

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中でもやはりAのボーカルは飛び抜けている。彼女の歌を体験してしまうと、そんじょそこらの上手い歌い手のほとんどが小賢しく矮小なものに見えてしまう。今日はMultiple Personalityのマーサ、のとやBANDの能登谷氏とも自分の歌を持った歌い手だったわけだが、それでもやはりAは頭一つ抜けていると云っていい。
そして今日は新曲「Mother」でAと篠原氏とのツインボーカルが実現。おとーさんと歌うマザー(笑)

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これまでの流れを通して見てみると、GHQは基本的にのとやBANDのような直球のエネルギーを持ったバンドでありながら、Multiple Personalityのような静と動を使い分け要素も持っている。イベント的に見ても、この3バンドによる組み立てというのは非常に良い流れだった。
次も期待できるでねーか。
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告知!『5/19 Velvety Forest』

2010/05/18 19:37
直前すぎて申し訳ありませんが、明日19日、四ッ谷OUTBREAKで行われるイベントにDJとして参加します。ぶっちゃけ何をかけようかとか全然決めてないのですが、なによりライブが非常に楽しそうですので、お時間ある方は是非いらしてください。

はぐレ企画でもお世話になっている激ロックバンド、GHQことGem High Qualityをはじめ、Multiple PersonalityのとやBANDの3組が出演。さらにはVJも参加。音と映像で楽しむイベントを作り上げます。どうぞお楽しみに。


Gem High Quality




Multiple Personality試聴
http://www.myspace.com/multiplepersonalitymaasa



のとやBAND

HardRock 〜 WannaBeFree NOTOYABAND

のとやBAND | MySpace Music Videos
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ライブ(私) 5/13

2010/05/15 12:04
どら企画、そして高円寺ミッションズ3周年での合同(?)企画、全8組出演、あんな人からこんな人までごちゃ混ぜにぶち込んだチャンプルーなイベントであった。

ちょっと家を出るのが遅れたので、最初のサイキックブルースは終りの3分くらいしか観られなかった。でもすごくテンションの高いステージだったのはわかった。ちゃんと観たかったな。


次がヒーヒズヒムイズム。ヤンデレゴスロリ娘をフロントに据えた、こちらもめちゃテンションの高いライブ。どアタマからステージに倒れ込んで絶叫しているボーカルの娘はなかなかインパクトあった。さらには観客席に飛び降りて、最前列の男性客に抱きついて「あたしのこと好き?」と息がかかる距離で問いかけるというシーンも。自分がされたらどう切り替えしたかな?などと横目で自問自答してみる。
スピーカーのど真ん前で大爆音だったせいで、バンドとしてのアンサンブルがどうだったのか、歌はどうだったのかという点についてはよくわからない。でもノリは非常に良かった。ぶっちゃけ好きだね。


次はこの前シルエレで観たEARLY CROSSの登場。きっちり様式美を持ったメタルバンドだけに、今日みたいにノリ重視的な部分があるイベントではむしろ異色な存在に感じた。本人たちも「アウェイな感じですけど」なんてその場でツイートしていたが。実際作る側としても、今日のイベントにEARLY CROSSを入れてくるってのは結構冒険だったんじゃないかと思う。だがそれがいいとも思う。
これまで色んな企画を観てきたけど、「ジャンルレス」を標榜していてもそれほどジャンルレスではない企画が大半。今時複数の音楽性をクロスオーバーさせていないバンドの方が珍しいし、その中でケンカしなそうな、でもちょっと違うジャンルのものを集めるのはさほど難しいことではない。でもメタルとヒップホップは本当に難しいんだ。よくぞやってくれた。
逆に俺なんかはいつもコンセプトを決めてやってるから、こういう冒険が出来る点で、どらさんやるなーと思う。


前半戦最後はぐしゃ人間。これまたヤンデレ系な感じのバンド。ゴスじゃなくてロリな服着てくまさんのぬいぐるみを抱えた女子が、案の定ぴぎゃーと叫び、デス声で唸り、ロリ声ではしゃぐ。ロリ声の時になんとなく戸川純を思い浮かべた。安易な連想だが。
MCの時にギタリストの娘に話を振りつつ、喋ろうとすると叫んで邪魔するとか、どんだけツンなんだと。おまけに痰まで吐く始末。ビニール袋に出してたから本当に吐いてたのかわからんが、それをギターの娘が客席に投げようとしたら「本当にやんなよ!うちらパンクバンドじゃないんだぞ。コミックバンドなんだぞ」と。嗚呼なるほど。
ヒーヒズヒムイズムにもぐしゃ人間にもある種の諦念を感じるのだ。唯一たるものであろうとすることへの諦め。あの娘たちは別に日頃からキレて手の負えないような人間ではなく、当然プライベートではそれぞれ社会生活を持っているわけだろう。後藤まりこだってそうだ。
ありとあらゆる過激なパフォーマンスも、そこに女の子ならではの可愛げを付け足すやり方も、すでに自分たち以前に存在しており、かといって純音楽的に新しいものを追求すると面白くないものになりがち。そういう部分を通過してきた諦めと、それでもやるんだよっていうある種の二律背反を感じるのは、単に俺が深読みしすぎてるだけなのか?でも正直云うとぐしゃ人間はどっち側なのかまだよくわからない。


5組目カニバルラビット登場でようやく後半戦突入。長いぜ。今度は網タイツにボディコン(死語か)のセクシーな女性ボーカルを据えた、ガチでノリノリなバンド。今日はほぼ女子が主役だね。
ここが今日の出演者の中では1番わかりやすい「かっこいいロックバンド」だったのではないだろうか。理屈はいらぬ、ただ酔えと云われているような気がして、俺もただぐるんぐるんノっていたのであった。おわり。


6番手、日比谷カタンセンセー。押し押しのタイムスケジュール故、いつも1曲カットしているセンセーが今日はさらにカットしまくり。肝心のトークをちょっとしか堪能できなかったという残念なライブであったが、今日は結構ご本人もノっていたのか、前にここで観た時よりライブは気合いが入っていたように感じる。なんと云うか、彼独特のお耽美な感じがよく出ていたのではないだろうか。
ちなみに今日のカヴァーはラジオなどでよく流れている「春夏秋冬」であった。歌ってるのは誰だっけ?なんでこの曲を持ってきたのか、訊いてみればよかったな。
一応流れとしては色んな曲→ウスロヴノスチ→春夏秋冬→トーク→終末のひととき→対話の可能性(畸形認め申す含む)という感じで。


続いて松崎ナオさん現る。前に観た時よりバンドメンバーが増えてる。
久しぶりだったけど、この人はやっぱり可愛い。ちょっと癖のある歌声も、元気一杯にはしゃぐ姿も。マジで少女だと思う。とても俺より2コ上とは思えない。
時間押しすぎて3、4曲くらいしかやらなかったとか残念すぎるんだけど、それでも汗かきながら全開でライブする姿にはキュンと来たね。相変わらずバンドとしてのグルーヴも見事だったし。これが正しいJ-POPの在り方だと思う。


そして待ちに待ちかねたるドラびでお&後藤まりこの出番。こういうアングラとメジャーのコラボって面白いよね。もちろんミドリも最初はアングラからスタートしたわけだけど、今ではバリバリメジャーだからなぁ。全国ワンマンツアー打ってるし。
ライブは完全にインプロで進められた。正直どういう風に2人でやるのかってのは疑問だったけど、やっぱこれが1番やりやすいか。観ていた感じでは、ある程度後藤に好きにやらせて、一楽さんがそれに合わせていくって流れだったけど、途中から2人ともテンション上がってって、どっちがリードするってわけでもなくどんどんハイになっていった。最後は後藤がぶっ倒れてプロジェクターがずれちゃったんだけど、そこでタイミング良く終了。すげー、完璧じゃん。
アンコールでは一楽さんが「バラードやります」と云ったけど、BGM300くらいで2秒くらいやって終わった。わかってたよ、こうなるのは(´ー`)
映像の方は序盤はMAD的なものだったからドラびでおシステムがわかりにくかったけど、後半、特にKISSのライブ映像の時はわかりやすくて楽しかった。今度はドラびでおソロも観たいな。
そして後藤まりこに関しては、思ったよりずっと出来る子だったというのが正直な印象。これは詰まるところインプロというものを俺が非常に狭く解釈していたからに他ならない。
考えてみればミドリのライブにしても、即興とかはやらないとは思うんだけど、彼女のパフォーマンスにおいてはキメの部分とそれ以外の部分は等量だと思うし、今日のライブなんか観てみると、決め事一切無しの気楽さ(気楽という言葉もイコールじゃないと思うが)からか、すごーくイイ感じ(この言葉が最もしっくり来る)でやっていたと思う。楽しそうだった。
ま、個人的に最も萌えた部分に関して云えば、アンコール演奏始める前に倒れたマイクスタンドを前にしての「あ、直さな」の台詞だな(´ー`) 特に「あ」が可愛すぎ(はあと)


バッテリーフル充電してカメラ持って行ったのに、1枚も写真を撮らなかった。でもそれで正解だったと思う。個々の演奏時間が短かったから、写真に気を回してたらあっという間に終わって音の印象が残らなかっただろう。今日は純粋に楽しんだよ。
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<ライブ(私)> 4/24

2010/04/27 03:57
ここんところすっかり更新を怠っている。ちょっと忙しくなったからってのもあるのだが、このブログそのものを違うものに変えようかと考えている。現在はぐレ企画のサイトをリニューアル中なので、それに伴ってブログもそれ用にしようかなと思う。とりあえずライブレポートは引き続き書いていくつもりだが。


今日のライブは超久しぶりの吉祥寺シルバーエレファントで、超久しぶりに軌道共鳴目当て。共演もそれなりに期待はしていたがな。

最初に出たのが千葉のEARLY CROSSというバンド。ちょっと北欧系ゴシックシンフォメタルの風味を持つ。ボーカルの女性がエキゾチックな美人だが、名前を見たらナターシャなんちゃらとか。どうも本当に海外の方みたいだ。日本語はネイティブだからこっち育ちのハーフとかかもしれんが。
印象としてはこれからが楽しみという感じかな。別にどこが悪かったって指摘してやるほど目立ったアラがあるわけじゃないが、細かいところが一点ずつ良くなっていけばいいなと思う。
なかなか絵になるバンドなので、そこは武器だな。

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ちなみにフィンランドのレーベルと契約が決まったらしい。あー、わかるわかる(´ー`)
しっかし貰ったCDをWindows Media Playerで再生したら、ジャンルが「ヘビーメタル」だった。ヘビーって・・・メタラーに怒られちゃうぢゃないか!




次が軌道共鳴。去年はロクに彼らのライブを観てなかったので、今はどんな風になっているか気になっていたのだが・・・
まぁ、相変わらずだったね。凄まじく演奏が派手なのにもかかわらず、この内向きな感じが何とも言えん(´ー`)
菊ちゃんのドラムとかやっぱり楽しいけども、さすがに5〜6年も見てると新鮮な驚きはないな。コーラスを取るようになってたのはちょっと驚いたが。

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結局のところ軌道共鳴は確信犯でスポーティな音楽を追求するチーム、分かりやすく言えば好きなことをしているバンドなわけだが、それを差し引いても一点評価したい部分もある。
やはりソングライター2名(黒沢、上田)がJ-POPも素直に評価できる人間だからだと思うが、彼らの音楽は基本的に作りが明るい。プログレ特有の暗さ、ねちっこさがほぼ皆無と言ってよく、故に聴きやすい。むしろフュージョンバンドと呼んでもいいのじゃないかしらん?ジェネシスとかピンク・フロイドとかあんま興味なさそうだもんなー(笑)
余談はともかく、やっぱり軌道共鳴軌道共鳴だったってことで。


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トリはベテランBARAKAである。名前は知ってたけど、ライブは初である。
どーせおっさんのバンドだし、古いプログレのオマージュ的なもんか、もしくは娯楽性のないひたすら難しいことだけやるようなライブするんだろうなー、などという酷い偏見の目で見ていたのだが、案外面白かったのである。
さすがベテランだけあって、演奏テクニックにムラがないのは当然として、ギターなど、寿司ネタのように並べられたエフェクターをポンポンポーンと踏みながら細かく音色を調整する技に感心した。

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曲は全部インストだったので好きな人じゃないと辛かったと思うが、ゴリゴリ弾きまくるパートもあれば、一転してブルースっぽく静かに聴かせたり、中にはアンビエントっぽい曲もあったりして、緩急の使い分けはかなり上手かったと感じる。特に最少音から最大音の振り幅がかなり広く、近頃小さい音の楽しさにハマりつつある俺としては嬉しい感じのライブだったな。でも寝不足だったから静かな曲はつい気持ち良くなって寝ちゃったりしたけど・・・

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それなりに思うところもあったけど、総括としてはシルエレらしいプログレイベントだったなと思う。
しかし普段ザーザズーの音ばっかり聴いてると、シルエレがえらく音が良く感じてしまって羨ましくなる(><)
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<ライブ(私)> 4/8

2010/04/12 05:25
あさがやドラムで行われた『ボーカルパニック』というイベントを観た。ただ、この日はスタッフとして入っていたので、100%ライブに集中できたわけではなく、若干歯抜けなレポートになると思われる。

1番手は天国。今日も上原くんをサポートドラムに迎えてのライブ。
意外にも1曲目は「目隠し鬼」だった。現在発表されている中では最も新しい曲でありながら、意外とプレイされていないのだ。多分ライブではドラムありでやりたいというのが理由の1つだとは思うが。天国にしては歌にあまり抑揚をつけない曲なので、プログレ調の演奏が目立つ。
続いて「猫ちゃんの奇妙な冒険」。これまたプログレ調。こういう切り出し方ってのはこれまであんまりなかったなぁ。
非常に楽しそうに舞い唄う宮国さんに対し、本間くんは相変わらずスカした様子(笑)で弾いておった。表情とは裏腹に手の動きが凄いのは相変わらずだが。

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MCの時に自らネタばらししてたけど、天国の音楽というのは静かなところから急に大きくなって、また静かになってという特徴がある。同時にそれはピアニスト本間太郎の技の秘密でもあろう。彼の巧さは難しいフレーズを流麗に弾きこなすことよりも、音の強弱の操り方にあると思うのだ。そこのさじ加減が絶妙なため、スカした調子(実際どういう気持ちで弾いてるのかは知らないけど)で弾いていても実に雄弁で表情豊かなピアノに聴こえるわけだ。
彼自身はよく自分のピアノをインチキだと云うが、これぞ技巧じゃないのかね?何よりも彼のピアノは動きは派手だけどボーカルを殺さない。これぞ技巧じゃないのかね?(大事なことなので・・・)

これまでに何度か「天国のライブはバトルだ」といったようなことを書いてきたが、案外上手く補い合ってる間柄と見る方が正しいのかもしれないなぁ。




次に登場したのはHiromiという弾き語リスト。サポートのパーカッショニストと共に登場。
人が変わればピアノも変わる。本間くんと同じキーボードで、1曲目は同じピアノの音色でプレイしたのに印象はがらりと変わってしまう。彼女は角のない丸い音を奏でながら可愛い声で唄うポップシンガーで、天国とは好対照。
しかし目を引いたのはむしろサポート。リハも観てたんだけど、改造ウォッシュボードをチータカポコポコ叩いている姿はウケる。でもちゃんと演奏になっていた。

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トリは未藍千紗。こちらはエレクトリック天国って感じかね?(逆に言うと天国がアコースティック未藍千紗ってとこか)
基本はボーカルとギターのみの編成ながら、様々なエレクトロニクスを駆使して多種多様な音を出していくライブ展開が面白い。昔はまだライブに活かしきれていなかった部分が見受けられたけど、最近の彼女らのライブは即興も含めて退屈しない。ゆるいトークもそれはそれでいい味が出てきたし。
エレクトロニクスの部分とは別に、生の部分も昔に比べて格段に良くなっていると感じる。やはり声楽やってた人は声がよく通る。ハイトーンや絶叫の響きの良さはもちろんのこと、平歌部分も安定してきてる。
今後はバンド化も企んでいるらしいが、それは是非観てみたい。

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『COM LAG』―RADIOHEAD

2010/04/08 01:59
2004年度のレディオヘッド日本ツアーを記念して作られたという限定盤。既存曲のライブバージョン、リミックス版などに加えて、未発表曲も入っている。コンセプチュアルな内容ではないが、かなり面白い。
時期的には『Hail To The Thief』の少し後ということになるか。アルバムのオープニングを飾るのも同アルバムの人気曲「2+2=5」のライブバージョン(ちなみにパソコンで再生すればライブ映像も観られる)からだ。

人によって好みは異なると思うが、『KID A』からレディオヘッドに入った自分としては、やはりポストロック的な要素を持つM4「Paperbag Writer」だったり、完全にロックスタイルを解体してテクノ化してしまっているM6「I am Citizen Insane」、M10「Where Bluebirds Fly」などが好みだ。
2曲のリミックスバージョンも楽しい。M2「Remyxomatosis」とM7「Skttrbrain」、どちらもブレイクビーツを取り入れてテクノ、ハウス寄りなリミックスをされている。他のロックバンドであればこのようなリミックスはあくまでも「○○をテクノにしてみた」程度なものに感じてしまうところだろうが、レディオヘッドとなると本人たちが積極的に非ロック的なもの(一般にそう目されている)を取り入れる姿勢を持っているものだから、リミックスと知らなければ「今度はこういう方向性で来たか」と、全くオリジナルの新作と勘違いしてしまいそうである。

様々な音楽性を貪欲に取り込むミュージシャンは昨今さほど珍しくなくなったが、ロックバンドとしてスタートし、なおバンドで在り続けながらロックとは相反するような音楽を堂々とやってしまうバンドは珍しい。そういうところに面白味を感じられる人間であれば、ファンでなくても買いだ。
逆にレディオヘッドファンであっても初期から『OK Computer』ぐらいまでが好きという人にはオススメできないかも。全体的な比率で言うと7:3くらいで電子音楽的な要素の方が強いので。





コム・ラグ:2+2=5 (来日記念限定盤)
EMIミュージック・ジャパン
2004-03-24
レディオヘッド

ユーザレビュー:
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『脊髄』―DEEPCOUNT

2010/04/04 03:29
トリケラトプスの様に己の背骨を逆立てている骸骨のジャケットが強烈な印象を放っている。『脊髄』というタイトルを目でなぞり、まさしくと頷く。
DEEPCOUNTの1stアルバムにして傑作と呼んでいい作品だ。収録曲は5曲と少なめだが、トータルタイムは40分を優に越す。十分にフルアルバムと呼べるだけの内容になっている。
重く沈んだ空気を湛えつつも躍動感に富んだバンド演奏に、桑原延享の哀愁漂うトランペット、そして独特の渋い声で吐き出されるリリックが乗り、聴き手の心情を揺さぶる。重々しいのにどことなく浮遊感もあるという、なんとも独特なサウンドだ。

彼らの音楽をどう呼ぼうかと考えた時、まずはヒップホップが浮かぶのだが、どうもそれも正鵠を射た形容とは言い難い。DEEPCOUNTにおけるインストゥルメンタルがギター、ベース、ドラムというロックバンドスタイルであるのが1点。そして桑原のラップが我々が日頃耳にしているそれとはだいぶ雰囲気を異にしている点が大きい。
多くのラップは言葉で拍を刻むようにスタッカートの連続で1音1音を紡いでいく。対して桑原のラップは基本的にレガートで構成されており、極めて「語り」に近い。一般的なラップの持つ肩の力が抜けた感じがしないのだ。
なによりもDEEPCOUNTの音楽は重い。全然踊れるだけのノリの良さがあるのに、軽やかな空気がまるで無い。
ロック中心に聴いてきた人間の大いなる誤解かもしれないが、ヒップホップとはもっと軽いものだというイメージがあったのだ。もちろん深い世界観を持ったアーティストが多く存在することは知っているが、それでもサウンドとしてはどこか肩の力の抜けた軽やかさがあるものだと、そういうイメージが自分の中にあったからこそ、DEEPCOUNTとの出会いは大いなる衝撃だった。

桑原の書く詞も興味深い。サウンドからしてポップシーン向けのお気楽な内容は元よりありえないが、かと言ってストレートな自己体験だったり、社会に対する怒りや警鐘といった内容とも違う。あるいはそういった要素を消化した部分もあるかもしれないが、総じて感じる印象はポエムだ。もし音無しでただ歌詞カードだけを渡されたとしたら、普通に現代詩と勘違いしてしまいそうだ。例えば「トーキングブルース(闇語り)」の一節、
―蒼い夜明けに細い月が掛かり うすい光りは空に溶け去り 嵐は通り過ぎてゆき
吹きだまり あの傘は骨に変わり 残骸の森に日差しほほえみ
白い吐息 季節は巡り 香る珈琲 交わる世界
そしてはじまり独り日曜日―

完全に詩ではないか。この内容をメロディに乗せて唄うわけでもなく語り出しながらも、ポエトリーリーディングなどとは確実に違う。音楽そのものが十分に追求された完成度の高さを持っている。これは桑原延享というラッパーをフューチャーしたアルバムではなく、完全なるバンドの作品である。
ヒップホップ系、ロック系双方のファンに聴いてもらいたいものだ。





脊髄
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2008-10-15
DEEPCOUNT

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<ライブ(私)> 3/28

2010/03/30 00:17
最近どハマり中のDEEPCOUNTを観に、久しぶりに大久保のEARTHDOMに向かう。ここはなんというか、昔ながらのアングラスポットな雰囲気漂うライブハウスで、正直そんなに好きじゃないけど、バーとライブスペースが完全に独立している点は非常にいい。


今日のイベントは結構ハードコアパンクなノリが強くて、DEEPCOUNTはちょっと浮いてたかも?それにしても19時開演のイベントで普通に19時半にスタートするのはどうかと思う。10分やそこら押すのはライブハウスじゃ当たり前だけど、別にリハが押しているというわけでもなく30分も遅らせるのは意味がわからん。

1番手のPILEDRIVERはまさしくハードコアパンク。ひたすら爆音で疾走する。ていうか音がでかすぎて、しかも歪ませすぎてて何をやってるのか全くわからなかった。疾走系と言うより失踪系。いやマジで。でもお客さんはすごくノってた。
こうやって生で体感してみると、パンクにおける狂騒とサイケデリックロックやトランスにおける熱狂は似て非なるものだということがよくわかる。前者は一言で表すなら「暴」だろう。暴力的ってことに限らず、日頃溜め込んだ、鬱屈したものをバーンとポジティブなやり方で解放する。それがパンクの一面であることは間違いない。打ち上げ花火みたいなもんだ。80年代のパンクシーン自体が打ち上げ花火みたいなもんだったわけだし。
今日のお客さんも鋲のたくさん入ったレザージャケットとか着て、ガンベルト巻いて、妙にモヒカン率は高かったし、見た目はいかつい人が多かったわけだけど、きっと彼らだって普段は堅気で一生懸命働いてるわけで、その中で溜め込んだものをこういう場で発散させてるのかなー、とか周囲の熱狂の中で思ってしまった。俺みたいに日常をのらりくらりと過ごしてストレス溜めないようにしている人間には、どうもパンクはあまり向かないようだ。




続いてDEEPCOUNT登場。前のバンドがあまりにも爆音だったせいか、DEEPCOUNTのライブは異様なまでに音がよく聴こえた(ような錯覚に陥った)。EARTHDOMはそんなに音のいいハコでもないのに。
でも今日はnobuさんのラップがかなり苦しそうで、必死に声を絞り出しているような印象を受けた。最後の方ではトランペットも間違えまくってたし。後で聞いたところによると、風邪をひいて体調が悪かったそうである。
トータルの印象としても、やはり18日の高円寺でのライブに及ばない感じだったかなぁ。たった2回観ただけで偉そうなこと言っちゃってるけどね。でも前のバンドに比べりゃ断然聞き取れたとはいえど、やはりDEEPCOUNTの肝心要の部分である「言葉」がほとんど聞き取れないくらいに音が潰れてしまっていたのは残念でならない。こういうバンドはやっぱり音のいいハコでやらないとダメなんだなぁ。
でもやっぱり「戯れ言」はカッコ良かった。あの曲サイコー。それと「リトルホープ」(?)というインスト曲がまためちゃくちゃカッコええ。音源化して欲しい。




最後の鉄アレイはライブには参加せず、バーで映像だけ観ていた。またまたハードコアパンクだったみたい。モッシュなんかも起こってすごい盛り上がりだったし、終わった後のフロアは戦場跡みたいな有様だった。うーん、パンクだねぇ。
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<ライブ(私)> 3/27

2010/03/29 02:59
の新ユニット、小窓ノ王天国のライブを観に、西荻窪ビストロサンジャックへ足を運ぶ。久しぶりだったので迷った。そういえば初めて此処に来た時も、さんのライブを観に来たのだった。


ライブは小窓ノ王から。まだ小窓ノ王名義になる前、航+植村昌弘という形でのライブは以前に代々木のブーガルで観たが、正式なユニットとして活動するようになり、音にどんな変化が出たのであろうか?
ざっと聴いた感じでは現代音楽の色合いが強くなった印象を受ける。元々の音楽にはそういう要素はあったわけだが、植村氏と手を組んだことでよりハイブリット(笑)な方向を追求する素地ができたということだろうか?
それはいいのだが、聴いていてちょっとドラムの音が大きいなと思った。MUMUの時に比べれば植村氏は明らかに抑えて叩いているのだが、それでもまだ大きい。このあたりのバランスは今後ライブを重ねていくことで段々と調整されると思うが、案外の意図としてはドラムを抑えるよりも、自分のピアノを大きくしていきたいのかもしれない。もしそうであれば、彼女のピアノはタッチが優しいので結構な課題になりそうだ。

俺はのファンだし、もちろん今日のライブも楽しませてもらったのだが、トータルな印象としては、まだこのユニットでの演奏が十分に形成されてない気がした。ソロの時のはアヴァンギャルドな要素をそこかしこに散りばめながらも、彼女特有の柔らかな雰囲気でもって全体の統一が図れているのだが、まだ小窓ノ王ではどっちの方向に振れればいいのか自分たちでも見えていないような気がする。
今後に期待だね。

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続いて天国の出番。至ってリラックスした様子で演奏開始。まずは「のら」。最近この曲はショートバージョンにしたり、繋ぎに使ったりという試みが増えてきたが、今日もまた変則的な流れだった。中盤、いつもであれば即興タイムに入るところで、唐突にファンレターの朗読が始まるのだが、その内容が「猫ちゃんの奇妙な冒険」というオチであった。そして「猫ちゃん〜」が終わったところで、また「のら」に戻るという流れ。うわあ。
こうやって常々人の期待を裏切ることを悦びとし、ファンはファンで裏切られることを悦びとする奇妙な共生関係が出来上がりつつあるわけだが、なんか慣れてくると逆に何の仕掛けもないライブが観たくなってくるな(´ー`)

次は「茶色い庭」だったと思うが、ここの2番で宮国さんが思いっきり歌詞が飛ぶ。いつもは多少飛んでも即興でフォローしちゃうもんだが、今日は誰が見ても明らかにヤバいレベルであった。それでも「ゴメン、もう1回」ってしないのはエライけど。
それから「集約」、「嘘の皮」、「踊る王様」、「行ッタリ来タリ」という感じだったと思うが、曲順は正直覚えていない。「嘘の皮」を演るのは天国としては2回目くらいじゃなかろうか?非常にレアだ。バラードになると俄然「ボーカリスト宮国」の魅力が光る。天国としては結構「パフォーマー宮国」の部分に期待されている面もあるし、その両面あってこそ宮国英仁であるのだが、やはり間にこういう純歌モノが入るとライブに良い起伏がつく。

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それと今日は美空ひばりの「日和下駄」も演った。ようやく宮国さんの我儘が通ったのか、たまたま「今日は美空ひばりやるかー!」みたいなノリだったのかわからんが、多分前者だろう。まぁ宮国さんの楽しそうだったこと。なので御嬢コールをしておいたぜ(´ー`)

最後は「地獄〜道標」。「地獄」が何故地獄なのかずっとわからなくて、本間くんが天邪鬼な視点で適当に命名したのかな?とか勝手に思ってたこともあったが、今日なんとなく『蜘蛛の糸』の話を思い出した。これは地獄そのものではなくて、地獄に差し込んだ光明についての曲なんじゃないかな?
なんにせよ、この2曲の流れは非常に完成されていていじりようがない。美しい曲線が出来上がっている。

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アンコール的に「重力からの解放」を演奏して締め。当初は色々とアレンジに試行錯誤していた曲だが、今のアレンジになってからは特にピアノがお気に入りだ。小さい音の流れから急に強い音を出す場面、特に左手が出す音がカッコイイ。途中、ピタっと止まるところがまた最高にカッコイイ。
この曲を観客全員で「解放されるー!( ´▽`)/」ってやれる日はいつ来るだろう?
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<ライブ(私)> 3/25

2010/03/27 15:02
久しぶりに日比谷カタンを観に(半分は用があって)高円寺ミッションズへ向かう。2週連続で同じハコに行くってケースも久しぶりだ。
ウェブの情報では18時オープンの18時半スタートだったのだが、表に出ていたボードによると18時半オープンの19時スタートとなっている。早すぎたようなので少し時間を潰して出直し、19時ちょっと前に舞い戻った。そしたらすでに1組目のステージ終盤だった。どうなっとるー!?

そんなわけで最初の鎌倉組に関しては細かいレビューはできず。タブラ、アコーディオン、キーボード、ギタータイプの何か、鉄琴、ループマシンなど色々な楽器を使って大陸風の音楽をやっていた。今時ならRPGのテーマソングなんかにも向いてるかも。




次に出たのがニッカーボッカーという3人組。名前からして、てっきり土方風の格好したむさいあんちゃんたちによるロックンロールバンドかと思ってたのだがまるで違う。着物を纏った女性ボーカルをフロントに、昭和のフォークや歌謡曲を思わせるような曲をやっていた。
とにかくどの曲も雰囲気があからさまに古くて(古臭いのではなく古い)、カヴァーなのかオリジナルなのかもわからない。歌も演奏もすごく力が抜けているというか、むしろ抜けきった感すら漂っていたが、あれも当然意識してやってるわけだし良し悪しについては問うまい。
折角なので彼らの雰囲気に合わせてセピア調で写真を撮っておいた。モノクロでも良かったかな?

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鎌倉組ニッカーボッカーという流れで来て、なるほど今日はちょっとゆったり系なイベントなのだな?と想像したのだが、次のpnoomがまた全然違うタイプだった。全然違うんだけどめっちゃツボでした。
ディジュリドゥをフロントに据えた、LAGOなんかにもかなり通じるもののあるエスニックトランスとでもいうタイプのアゲアゲなインストバンド。

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ごく最小限の打ち込みも使用しているが、バンドの出している音も基本的に反復性が強く、まさしく人力トランスミュージックだ。もちろん単なる円を描くループならば人力でやっても打ち込みと同じことだが(それはそれで試みとしては面白いけど)、螺旋を描いていくように微妙に変化していく流れがキモチイイのだ。
後で話を聞いてみたらまだライブは3回目くらいの出来立てバンドらしい。確かにまだあんまり緩急のニュアンスがついてなくて平板な流れになっている感はある。でもそこはここから身についてくるでしょ。これから楽しみだなぁ。

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そして日比谷カタン登場。相変わらずだったな。

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結論を先に言えば、平均的なライブだった、というのが第一印象。途中で新曲披露などもあったし、唐突にカヴァー(「青いうさぎ」ともう1曲はタイトルを忘れた)を折り込んできたりという仕掛けもあったが、流れ的にはいつも通り。何度も観ている人なら読めないことはない、言うなれば飛び道具なしのライブだったと思う。
もっともカタンさんに関して言えば、すでに音楽的にどうこうではなく、日比谷カタンという人間そのものを楽しむのがライブの在りようだと思っている。本当はカタンさんに限った話ではなく、音楽というのは基本的に人間が作って人間が奏でているものなのだから、演っている人間を無視して音だけについて論じるレビューなんてのは不完全なことこの上ないのだが、わかっててそういうものを書いているのは俺が怠惰な人間だからである。

話が逸れた。ライブが単に音楽を聴くだけでなく、人を見るということを楽しむ場であると考えるならば、まだまだ日比谷カタンのライブには見るべき余地が隠されているはずだ。何度も観ているからわかっているつもりでも、つい意表を突かれてしまう巧妙な脱線ぶり。その場の状況を即座に利用する(それが好ましくない状況であろうとも)頭の回転の速さには参る。「気が散ることに集中してますから」の一言にはうっかり爆笑してしまった。

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それはそうと、ライブは久しぶりに(?)締めが「対話の可能性」だったのが嬉しかった。やっぱりこの曲が最も日比谷カタンを象徴していると思う。不特定多数の老若男女が対話するという舞台設定からなる目まぐるしい展開はまさにカタン劇場と言うべきものだ。これほどカオティックでありながら妙に説得力がある。ギターのせいだろうか?




トリは。面白い名前だ。ベースが18日に観た雷怒音と同じ人だった。出している音も同様にヘヴィだったけど、こちらはどちらかというとフリージャズに近い。途中からサックスの音が加わったからそう思ったのかもしれないけど、とにかくジャムっぽい内容だったのは確か。
これまで観てきた即興系バンドに似ていて、でもどこか違うものがある。このヘヴィメタル×ジャズみたいな音はありそうで意外とないな。各パートが完全即興ではなく、リズムは合わせた上で演奏しているからメタル(どちらかと言えばグランジだが)っぽさが消えずに残っているし、その上でフリージャズ独特の自分の居場所を見失うかのような強烈な空気も放っている。人を選ぶだろうけど、好きな人はかなり好きになる音だろう。

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『天国』―天国

2010/03/23 00:20
天国2枚目の自主制作CD。1枚目の紙ジャケ(笑)CDに関しては、ライブの良さを再確認するための音源という隠れた意図があったため、全体的に抑え気味なテイクで録音されていたわけだが、こちらはドラムの音を加えていることもあり、よりライブ感の増した内容になっている。

1曲目はドラム入りのライブでは鉄板の「行ッタリ来タリ」。ややゆっくりめのテンポで演奏され、細部までよくわかるようになっている。元々サイケデリックな雰囲気の強い曲だったのが、天国バージョンではガツンと低音を響かせる本間太郎のピアノによって更にトリップ感を増している。それと共にドラムが加わることでダンサンブルなノリも生まれていて、何かと楽しい。

2曲目は昨年ほどからライブの定番になっている「茶色い庭」。宮国英仁のコミカルな詞と歌唱、終盤ではクラシックさながらの派手なピアノと、オペラ歌手からニワトリ(笑)まで七変化なボーカルを楽しめる。

3曲目は天国の代表曲である「道標」のライブバージョン。最少の音から中間を経ずに最大の音へ移行する。この楽曲の最大の聞き所はそこだ。そして歌詞は「人よ」「道よ」の2つだけ。曲の流れもJ-POP的な分け方をするならばAメロとサビしかない。それで完成している。一切の無駄が削ぎ落とされて放たれる音が轟いている。


ライブの度に変化を見せる天国の音楽は音源では完全に堪能しきれないが、それでも音源には音源の楽しみ方がある。特に前々から天国(さらには宮国のソロ)を知っている人ならば、是非とも歌詞カードを読みながら聴いていただきたい。歌詞の内容が微妙に変わっているのだ。おまけに「茶色い庭」ではおよそ歌詞とは呼べない宮国の適当な喚き声まで書き入れてあって笑う。

恐らく天国にとって「曲」とは作品ではなくテーマなのかもしれない。それはその時の心境、テンション、環境、その他様々な要因によって捉え方も求め方も変わってくる。故に彼らの音楽には定型がない。その意味においては彼らの音楽は極めて非ポップ的だ(音そのものがいかにキャッチーであろうとも)。
もしも天国が商業的ポップの必然性を破壊し、あらゆる型を取り込むも捨てるも自由な本当の意味でのポップミュージックをシーンに蔓延させる尖兵となってくれれば言うことはないのだが・・・






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<ライブ> Klaus Schulze

2010/03/22 16:03
久しぶりに大きな会場でライブを観てきたので、たまには私的ライブレポートではなく、ミュージシャン紹介としてレポートを書いてみようと思います。

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今月の20日、21日の2日間、東京国際フォーラムでジャーマンプログレ界の大御所である『Klaus Schulze』の来日公演があり、その初日公演に赴く。チケット代前売1万円(3階席は5千円)と高額であったが、なにぶんレアなので行くことにした。

公式サイトのバイオグラフィによれば、クラウス・シュルツェのキャリアは1960年代頃からスタートしており、いくつかのバンドでドラマー、ベーシスト、ギタリストとして活動。1968年から1969年までPSY FREEというバンドでドラムを担当。その後はTangerine DreamAsh Ra Tempelへの参加を経て、ソロに転向とある。
重厚なシンセサイザーによるスペーシーなサウンドがシュルツェ作品の1つの特徴と言えるが、その点に関してはTangerine Dreamとの類似性が強い。(もっとも彼がTangerine Dreamのメンバーだった時は、まだこのようなスタイルは確立されていなかったのだが)
加えて1曲20分、30分(時には1時間近く)に及ぶ大作志向がシュルツェの大きな特徴とされるが、果たしてライブでどこまで大作を再現してくるのかという点も、今回注目すべきポイントだろう。なにぶんクラウス・シュルツェに限らず、海外の大物の来日公演なんて初体験なので、どういう流れになるか予想がつかない。


この日のライブは前後半の2部構成で1部が約45分程度。休憩、アンコール込みでトータル2時間ほどのライブだった。
ステージには4台ほどのシンセサイザー、ノートパソコン、そして壁のように積み上げられたモジュールが中央にどんと設置されている。主催のPOSEIDONレーベルスタッフによれば、今回は全てシュルツェが個人的に使っているものと同じ機材を調達し、ヨーロッパでのライブと全く同じ舞台を作り上げたとのこと。大変に手間がかかっている。その手間のかけようが日本らしい。


ゆっくりとした足取りでシュルツェがステージに登場し、ライブが始まる。
前半はアンビエント色濃厚な催眠効果の強いライブで、居眠りしてしまう人もちらほらと見受けられた。自分もうっかり眠りそうになったが(こういうライブでは寝るのもアリだと思っているが)、「折角だから」という貧乏性が働いてなんとか持ちこたえる。
バックではプロジェクター3枚を並べた映像がでかでかと映し出されていた。流れる雲、惑星と衛星、爆発する星、デジタルな幾何学模様などなど。正直クオリティ的には専門学校できっちり学んだ学生なら十分作れそうなものという印象で、しかもさほど音楽とのマッチングも練られておらず、それがまた眠気を誘う。


休憩を挟み、後半は音をぐるぐると回すような実験音楽的アプローチからスタートする。前半が眠い内容だっただけに、何故かこれだけで妙に高揚してしまい、周りを見渡しても前半寝ていた人も食い入るようにステージを見つめている。場合によっては後半の出だしのようなライブの方が眠気を誘うと思うのだが、こういう催眠効果の波はやはり科学的に証明、ひいてはコントロール出来るものなのだろうか?もしそういう点まで計算されたライブだったとしたら、これはジャーマンロックに留まらず、現代音楽的観点からも意義のあるものだったと思うが・・・
その後もリズムパターンを効かせたノリのいい曲が続き、良い意味で前後半のメリハリのついたライブとなった。



総評:

ミスタッチなどもあったし、シュルツェが奏者としては一流でないことは恐らく来ていた人もわかっていて、エレクトロニックミュージックならではの雰囲気を楽しみに来ているのだろう。
特に時たま鳴らすミニモーグみたいな「ヴィーン」という太い音(生憎とシンセに関する知識が希薄なので感覚的にしか書けないのだが)がやけに記憶に残っている。きっとこういうライブでは演奏のクオリティなどよりも、音そのものを楽しめる人が勝ちなのだろう。

新たな発見のあるライブだったとは思えないが、御歳60を超えるクラウス・シュルツェ翁の来日公演ということ、ヨーロッパと同じ機材を調達しての舞台などの点も含め、ファン向けの貴重なイベントだったと総括しておこう。
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<ライブ(私)> 3/18

2010/03/21 00:03
急に休みになったので、これは好都合と高円寺ミッションズに赴き、次回イベントのためのホールレンタルの契約をしてくる。そんなわけで次回はミッションズです。よろしく。
で、たまたま今日はMANDOGが出演するみたいだから観ていくことにする。MANDOG超久しぶりー。楽しみー。

今日は店長の辰野さんが組んだブッキングらしい。平日、5組出演、1500円という興行ながら、内容たるや超ディープ&パワフルなごっついイベントだった。

1番手c0y0te(コヨーテ?)。ガレージ系ヘヴィサイケ?最近段々音楽をジャンルに当て嵌める作業が苦痛になってきた。やらなきゃいいじゃんて話だが。
リズム隊が安定したビートを刻む中、轟音ギターとコンピューターによるSEがサイケな空間を醸し出す。正直歌はなくてもいいかなとか思ってしまったが、全部歌モノというわけではなく、むしろインスト色の強いライブだったのでいいか。
音はでかいのに常にダウナーな雰囲気を纏っていて、そこは「ああ、世界観持ってるなぁ」と思った。最後にやった曲がかなりトランス感強くて気に入った。ああいうのライブ大好き。




2番手はSPUTNIK KOMBINAT。これまたヘヴィな3ピースバンド。最初はちょっとレイジっぽいかなーなんて思ったが、結構はっきりしたメロディラインを持った曲なんかもあったりする。
c0y0teに比べるとベースが前に出る(音的に)タイプで、ボーカルも替わる替わるリードを取るし、誰がメインというわけでもなく三者三様の個性をぶつけ合うライブだった(かしら?)。
なんというか細かい点は覚えてないんだけど、観てて「漢のロックやのう」と思ってカッコ良かったので、写真を数枚パシャリさせていただいたのだ。でもあんまりきれいに撮れなかった。やっぱりコンパクトデジカメだとシャッタースピードがあんまり調節できないから、動きのあるライブには弱いのう。

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お次の雷怒音(らいどおん)は名は体を表すって感じのヘヴィでメタルでロケンローなバンドだった。メタリカみたいなバッキバキの重たい3連リフで攻め込んできたり、グランジ寄りのサウンドで押し込んできたり、ついでに聖飢魔Uなんかの日本的メタルの味わいも若干隠し味的に入っている印象を受けた。ボーカルも高音の出ないデーモン閣下みたいな部分があったし。
まぁとにかくヘヴィネスサウンド全開って感じのライブだったわけだけど、不思議と親しみやすいライブだった。メタルのライブとか、下手するとバンド側が完全に客と違う地平を見ていてサム〜い感じになることがあるんだけど、雷怒音のライブは温か味があって良かったなぁ。




4バンド目を迎え、この日のイベントも佳境に入ってきた様子。ていうか時間的に1時間くらい押しちゃってて、すでにトリの時間だったわけだが、俺としてもMANDOGは是非とも観たかったので、ここまで盛り上がり過ぎずに体力温存しておいた。でもここでDEEPCOUNTというバンドを観て、完全にヤラレてしまった。
サウンド的にはダブ系だろうか?ここまでの流れ通り、彼らもかなりガンガン来る音圧でのライブだったが、それ以上に深い世界観に圧倒された。大音量で轟かすギターをキャンバスに描かれるラップ(?)が非常に詩的で(というか完全に詩だ)、その世界観にすっかり誘い込まれてしまった。
俺は常々ヒップホップなども食わず嫌いせず、ちゃんと聴き込んだ上で評価をせねばならないと思っていたのだが、どうもラップ(特に日本語の)っちゅうもんが肌に合わないのか、結局食わず嫌いしている部分が多々あった。
しかしここの桑原さんのラップには深く感銘を受けた。正直ラップという意識でやってるのかわからないし、実際ラップというよりはポエトリーリーディングに近いように思ったけども、呼び方はどうあれ、メロディのない語りがあれほどまでに演奏ひいてはバンドの醸し出す空気そのものとガッチリ噛み合っているものは初めて聴いた。音がでかいから何を言ってるのか半分くらいはわからなかったんだけど、半分聴いただけでも相当に掘り下げたテーマで書かれているのがわかったし、ラップ特有の軽さがない、まさしく言霊を発している風な語り口に痺れた。最後の方なんかわけもわからず泣きそうになってたし。

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もう1点忘れちゃならないのがリズム隊の仕事ぶりである。ベースはそれこそサイボーグの如く、どんなに他のパートが盛り上がってもペースを崩さず、常に安定したテンションでボトムを支え続けていて、その仕事ぶりはどことなくヒゴヒロシさんを想起させた。そしてドラム。全体としてかなり大音量のライブだったにもかかわらず、使うべき場面で小さい音を効果的に鳴らしている点がすごかったなー。
面白いって思うライブにはそれなりに出会ってきたけど、本気で感動したのは久しぶりだ。いいものを観た。




そしてとうとう最終組。MANDOGの出番である。もう最後だし、体力使い果たして跳ぶつもりでいたけど、やっぱきっちりアゲてくれたね。序盤で右側のスピーカーから音が出なくなるという音響トラブルがあったものの、じきに回復して一安心。演奏の方も後半に行くにつれてどんどんヒートアップしていって、俺ももう完全にトリップしてた。あれぞ人力トランス。

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約4年前、初めてMANDOGを観た時、俺と一緒だった人が「エフェクトかけ過ぎでギターの腕前がわからないし、あれなら普通のトランスの方が潔いと感じる」といった具合の感想を漏らしていたのだが、俺はそれに対して今でも納得がいってない。そして今日、ますますその感を強めた。
形態こそギター、ベース(+ミニモーグ)、ドラムの3ピースでのインストロックだが、MANDOGの音楽はそもそもギターの技術を誇示するようなものではないし、サイケ&トランスな雰囲気も結果的にもたらされるものであって、始めからそういうジャンルを意識してやっているものでもない(はずだ)。
「インスタントコンポージング」という極めて即興に近い形で生み出されながら、単なる演奏者の自己表現に留まらないキャッチーなノリのある音楽性。それがMANDOGの本質であり、魅力なのじゃなかろか。
実際彼らの間にどの程度のキメ(コードや尺といったものに限らず、アイコンタクトの取り決めなど)があるのかは訊いてみないことにはわからないが、理性的か衝動的かで云えば間違いなく後者な演奏を3人それぞれがしていながら、バンドとして見事にグルーヴしている点も特筆に価する。その点においては吉田達也さんが色んな人とやってる即興コラボよりハイレベルだと云ってしまっていいと思う。(もっとも吉田さんの場合は初めから非アンサンブル的な音もありきという姿勢でやってると思うが)
後半20分くらいはずーっと跳ねてたので汗だくになったが、もうアドレナリン出まくりで気持ち良かったからどうでもいい。他の人たちも大盛り上がりで、決して満員でもないのにダイブまで起こってたし(やってたのは主にオーナーだが(笑))。
やっぱりライブの醍醐味はこういうところにあるね(´ー`)

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『Seven Secret』―Fruupp

2010/03/16 00:16
中古ショップで手に取ってみて「これはプログレだな」と確信してジャケ買いした1枚である。最近はプログレにも食傷気味になりつつある(主にドリームシアター系のプログレハードだが)が、一方で古いプログレには結構興味津々だったりする。これは1974年の作品。この当時の作品なので『七不思議』という邦題もどうせ適当につけたもんなんだろうと思ってたが、原題が『Seven Secret』だからそのまんまだ。

ジャケ買いなので当然Fruupp(フループ)に関する予備知識もゼロだったのだが、ライナーノーツによるとアイルランド出身の4人組バンドらしい。構成はギター&ギター、キーボード&オーボエ、ベース、ドラム&パーカッションでコーラスは全員で取る。
音楽性はフォークにクラシックの要素を取り込んだシンフォ系プログレといったところか。ただストリングスの音はあまり多用されておらず、シンフォニックロック=重厚なストリングスを想像する人は期待外れな結果になる可能性があるので注意されたし。

なんというか全体的にイマイチパンチに欠けるアルバム。ある種典型的なシンフォプログレなので、好きな人には十分に受け入れられる内容だと思うのだが、そういうカテゴライズを抜きにしてフループというバンドの個性や魅力を見出そうとすると、ちょっと難しい。M3「White Eyes」などは後半に牧歌的なアイリッシュフォークの要素を織り交ぜてて、そこはアイルランドのバンドらしいなーくらいには思うけど。
加えて残念なのは、演奏力があまり高くない点。それなりに凝ったことはやってるのだが、技術が追いついていない。ライナーノーツでも「プレイヤーとしては必ずしも超一流のメンバーが揃ったわけではない」といった和らげた表現で書かれていたが、実際に聴いてると残念度は高い。特にM1、M2あたりでのギターと云ったら・・・スタジオ盤でこれはないだろと思う・・・

などとマイナス要素を列挙してしまったが、別につまらない作品ってわけでもない。イチオシの名曲こそないものの、佳曲揃いで平均点はそれなりに。アコースティック色の強い落ち着きのあるサウンドは、これぞ古き良きブリティッシュフォークという趣がある(本当はその辺よく知らんけど)。





七不思議
テイチク
1990-10-21
フループ

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『Optical Race』―Tangerine Dream

2010/03/14 23:27
非常口のマークのようなジャケットが印象的な1988年の作品。
すでに数多くのサウンドトラックの仕事もこなしてきている時期の作品ゆえか、このアルバムもどことなくサウンドトラック的な印象を与える。といっても、このアルバム自体は特定の映像に当て嵌めるよう作成されたものではないので、ここからどのような情景を思い浮かべるかは人それぞれの感性に委ねられる。自分の妻が「ドゥームっぽい」という感想を漏らしたのを聞いた時は少々驚いたが。

すでにクラウス・シュルツェが去って久しいにも関わらず、M2「Atlas Eyes」、M4「Twin Soul Tribe」などのパーカッションの用い方にシュルツェっぽさを感じてしまうのは自分だけだろうか?どの曲もエレクトリックサウンドを存分に用いていながら、どことなく民族的、さらに大雑把な言い方をすれば地球的な雰囲気を醸し出している故、そういう感じ方をしてしまうのだろうか。
日本人向けに解りやすい言い方をすると、姫神喜太郎などに受け継がれている、ワールドミュージックを取り込んだニューエイジサウンドといったところか。

個人的な好みとしては特に好きな部類の作品に当てはまる。初期の瞑想的作品に高い評価を送る人もいるようだが、自分はまだその域には到達していない。タンジェリンの中では、こういったポップさを持った作品の方が断然好きだ。
表題曲である「Optical Race」は特にポップ感が強く、ギターやベースの音を加えればT-Squareの曲だと云っても通用しそうな気さえする。

時代背景による面も大いにあるとは思うが、ざっと並べて比較してみると、タンジェリンの作品の中で個人的に好きな音を出しているものは80年代の作品に多い。多分ゲーム音楽っぽいからだろう。きっちりとしたリズムとメロディが存在しており、なおかつ各々がエレクトリックサウンドで奏でられている点がいいのだ。
多くのロックバンドの出している音は、得てしてボーカルやギターが強烈な個性を発揮しており、受け手の感性によってはそれらが煩いと感じてしまうことがあるが、タンジェリンの場合はシンセ中心のサウンドによる没個性性が、逆に曲への入り込みやすさを助けているんじゃなかろうか。
むしろ今の日本でこそ、もっと評価されてもいい気がする。まずは入門編として本作をオススメしたい。





オプチカル・レース(紙ジャケット仕様)
WHDエンタテインメント
2009-09-09
タンジェリン・ドリーム

ユーザレビュー:
ポップで美しい作品シ ...
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<ライブ(私)> 3/8

2010/03/09 21:50
久しぶりのライブ。久しぶりの天国。久しぶりのスターパインズカフェ。色々と久しぶりで楽しみにしていたのだが、思いの外仕事が長引いて、ラス前のバンドの出番の時にやっと到着。よってレビューは2バンドのみ。
名前からして気になってたバンドとかあったし、なによりスタパのイベントだから期待してただけにちょっと残念である。


Acoustic Ritmo。現役音大生の女の子デュオ。マリンバ(マンバリン?)とパーカッションによる打楽器のみの構成。マリンバはコンサート用のでっかいタイプで、横幅3メートルくらいあるそうだ。当然持ち込み時は分解してるんだろうが、それでも大変そうだ。

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最初の2曲で担当パートを入れ替えたり、マリンバの連弾でハチャトゥリアンの「剣の舞」を弾いたりと、お互いに打楽器は色々と習得している様子。
こういう構成でやってる人たちってあまり見ないので(今日は全体的にクラシック上がりの出演者が多かったらしい)、「へー面白いなー」みたいな感じで観させていただいた。視覚的にも良かった。

音大生っていう情報が入ってたことによる偏見なのかもしれないけど、まぁお行儀のいい内容だったなという印象は否めず。別にお行儀よくて悪いってことはないのだが、やはりロック中心に聴いてきた身からすると、ライブではもう少し外に発するものが欲しいなと思ってしまうのは傲慢な意見だろうか?
でも終わった後に見せるちょっとホッとした表情が可愛かったねぇ、などとつい思ってしまう。うーん、オヤジ化の進行が止められない・・・

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天国。今日のサポートドラムは久しぶりの上原くん。セッティング終了後、ステージは一旦無人に。
やがて整体師みたいな格好(笑)した本間くんがおもむろに1人で現れる。遠目には女子のようで可愛かった。
いつも天国の写真を撮ってくれているえびすけさんが渡独中なので、当分は俺が頑張って写真を撮るぞー!と気張る。

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1曲目は「道標」地獄なしバージョン。今日はピアノのセッティングにもかなりこだわり、結果として倍音奏法による狙っていた音を出せた点に満足していた・・・というのは後から聞いた話で、実は俺はその点は気づかなかった。(宮国さんの口笛に関しても同様。やはり写真に集中してると音が頭に入らない)
静かに、というよりはゆっくりとした立ち上がりで、この時点ではまだ両者とも力を出し切っていない感あり。
続いて「集約」・・・あー、あんまり覚えてねー。ダメだぁ俺。特にこの曲は宮国さんの動きが絵になるから、写真撮ることばっかり考えてた。唾がよく飛んでたのは覚えてる。てか、そもそも今日はライティング的に唾の飛び具合がよく目立つようになってたんだよな。
「茶色い庭」でゲゲゲの鬼太郎を持ってきた時はやられたと思った。「ちょん切ろか、ちょん切るまいか・・・」の流れの後、唐突にいつもと違う展開になってアレレと思ってると、どこかで聴いたことのあるフレーズが。
ちなみにこの日は水木しげる御大の誕生日だそうで、それを祝っての試みということだろう。フライヤーも水木しげる風になっていたし。

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本間くんの不謹慎なMCなどを挟み、短縮版「のら」を披露。普段なら7〜8分はざらな曲だが、今日は本当に短かった。それから上原くんが登場して「行ッタリ来タリ」、「猫ちゃんの奇妙な冒険」という流れだったと思う。
手数系の渡部くんに対し、上原くんのドラムは一発に感情を込めるタイプだが、「猫ちゃん〜」みたいな曲も違和感なく叩けていて(もちろん渡部くんとはまた違ったニュアンスでだが)、「あー結構器用なんだなぁ」みたいな偉そうな感想を抱いたのだった。
ちなみに「猫ちゃん〜」撮影中にカメラのバッテリーがオワる。家を出る時にすごく急いでたので確認しなかったのだが、本来予備用の純正品じゃないすぐ切れる方のバッテリーを差してきてしまったのだった。ががーん。

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最後は「砂」かと思ったけど、「重力からの解放」だった。良い感じだった。元々かなり前衛的な曲なのだが、良い意味で整っていた。ちゃんと形になっていると云うべきかな。こういう曲が実はちゃんと作り込んであるんだよって見せることは、天国のコンセプトの1つだと思うし、それがライブで出来ているというのは素晴らしいことだ。
過去のライブを色々と引き合いに出してみた上で100%、120%な内容だったようには感じなかったけど、それでも今日はかなり良いライブだったと思う。こういう云い方で喜ばれるかわからないが「綺麗」だったな。

余談:最後のMCで「時間が経つのは遅いもので・・・」という言葉は、多分本間くん一流の皮肉だったのだろう。要するに「こんなわけのわからない音楽を聴かされて、どうせお前ら『早く終わらないか』とか思ってたんだろう」みたいな。最近彼のMCはどんどん悪辣になっていくなぁ(笑)
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『EARLY WORKS』―STEVE REICH

2010/03/02 15:07
ミニマルミュージックの代表格的な存在として知られるスティーブ・ライヒの初期作品集。彼の最初のオリジナル作品とされる「IT'S GONNA RAIN」(1965年)を始めとして、「COME OUT」(1966年)、「PIANO PHASE」(1967年)、「CLAPPING MUSIC」(1972年)の4曲が収められている。

最近読んだアヴァン・ミュージック・ガイド(作品社)という本の中にもライヒを紹介している項がある。その記事の著者によれば、スティーブ・ライヒの音楽の悦びは「ずれ」を聴くことに尽きる』とある。この作品集に収められている4曲も「ずれ」の生み出す効果を有効に使っているものばかりだ。始めに反復ありき、だが単純にループしていくのではなく、徐々に「ずれ」ていくことで独特の「ゆらぎ」を感じさせるのが特徴だ。
ライヒの手法はミニマルとして語られることが多いが、実際に彼の音楽を聴くことで得られる酔っ払うような聴覚効果は、後のサイケデリックロック、さらにはもっと先のトランスミュージックのルーツにもなっているような気がする。

ただ、なんのかんの云っても初期作品集である。後々の作品、特に代表作とされる「18人の音楽家のための音楽」に比べると、ここで聴く4曲はそれほど洗練されてはいない。「18人〜」が日頃現代音楽を聴かないような人間でも楽しめるほど計算され尽くした作品であるのに対し、この4曲はあくまで現代音楽の枠を出ていない印象を受ける。M4「IT'S GONNA RAIN」などは熟達したDJであれば即興で同様の作品を生み出せそうな気がするし、そんなに作り込まれた作品ではない。当然聴く側も作品のクオリティ云々ではなく、手法の「発見」と「ルーツ」に的を絞って聴くべきだろう。そういう観点で聴いていると、例えばM2「PIANO PHASE」などは「ここでストリングスとボイスが入れば18人の音楽家のための音楽っぽくなるのに」などといった妄想を楽しめたりする。要するに好きな人向けだ。

蛇足として付け加えさせてもらうと、観賞用としては少々娯楽性に欠けるアルバムではあるが、素材として扱うとまた違った魅力が見えてくる。M1、M4などは元々が素材をざっくり切り貼りしたような作品だから、まだまだいくらでも加工の余地はある。先程もちょっとDJを引き合いに出したが、そういう人種の方が楽しめる作品かもしれないな。





Steve Reich: Early Works
Nonesuch
1995-11-10

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