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<<   作成日時 : 2008/08/30 02:09   >>

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私は特定のミュージシャンに関する批評をする際には、基本的にある程度聴き込んでからするようにしています。が、たまには出会った時の衝撃をそのままに、あれこれと想像を交えながら語ってみるのもアリかなと思い、今回は先日発見したばかりの『NGATARI』(ガタリ)というバンドを取り上げてみました。

彼らを見たのは本当につい先日の28日のことです。代官山にある晴れたら空に豆まいてというライブハウスで、その日のトリを努めていたのがNGATARIでした。
NGATARIの名の通り(ガタリとはマオリ語で「揺れる」という意味なのだそうです)、独特の浮遊感を伴うピアノとドラムの演奏に、どこか儚げで「精霊的」なジェシカのボーカルが混ざると、ゆらゆらと身体を揺さぶられてしまう独特のサウンドが出来上がります。
NGATARIに出会って私は、1つの形態として確立している従来の空間系とは違う、本当に空気を侵食して聴き手の感覚を揺らしてくるような、新しい空間系サウンドを見出した気がします。こういう言葉で表現するのが難しい、本当に感覚部分(感情ではなく)に訴えかけてくる音楽に出会えることは稀です。

音楽性そのものもそうですが、ライブでの音の作り方においても、NGATARIはちょっと変わっているなぁという印象を持ちました。彼らはバンドの形を取ってはいるものの、音を合わせる(アンサンブル)のではなく、それぞれが思い思いの色でキャンバスに絵筆を振るうかのように、それぞれが自分の音が完全に独立させたままバンド演奏をしているように感じました。それは息が合っていないという意味ではなく、混ざり合っていない原色部分を三者三様に残したままに、音を混ぜ合わされているという印象です。もっと音楽的な言い方をするのなら、完成された楽曲を演奏していながらも、それぞれが即興に興じているかのような錯覚を覚えてしまうのです。
これは私がたった1回のライブを観て受けた印象ですから、もしかしたら全く的外れなことを言っている可能性もあります。ですが、私がNGATARIの音楽に対して、単に奇をてらったのではない、確かな完成度を伴った独自性を感じたのは紛れもない事実です。久しぶりに「恐るべきものに出会った」という感覚を受けました。

まだ結成して1年。まだまだ見ていないものが、これからたくさん飛び出してきそうな予感がします。なんともわくわくします。





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